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「……あ、…やめ…っ」
そして拭き終わった真田は、俺の脚を左右に開き、その間に身体を入れ込んできた。
これから行われることは、言葉にされなくても分かる。
俺は唯一動く脚だけをバダバタと動かして抵抗する。
もうこんなのは嫌だ。
だけど真田はそんな俺の抵抗をいとも簡単に抑え込み、俺の赤く腫れた尻の穴に肥大したペニスを宛がう。
「…や…っ、あ…っ」
「……全部喰えよ、悠斗…。」
…何で俺の名前知っているんだ?
口にする前にズプッと入ってきた真田のペニスに俺は悲鳴を漏らす。
「ひぃぁああ…っ」
一気に最奥まで入ってきた大きいペニスに俺は額に脂汗を滲ませる。
「く、…ぁああン、んっ…」
異物感はある…。
だけど今までとは違う。
…何でだろう?
全く痛くない…。
それどころか、
気持ちいい…っ。
「やだ、…んぁ…や、め…っ」
ズチュズチュと俺の腸内を掻き回し、奥を穿つ真田。
俺はそんな真田の抜き挿しに抵抗できずに、ただ喘ぎに近い声を漏らすだけ。
止めろと涙を零しながら真田に訴えると、真田は嬉しそうに目を細める。
「ひぃ…っ、んぁ、…やめろって…ぇ!」
「…本当に止めていいのか…?」
「…何言って、…ン、やぁ、止めろぉ…」
「だって、お前のチンポ、
勃ってるぜ…?」
真田の嬉しそうな声が俺を余計に苦しめる。
「……ぅ…ぁ…」
チラッと自分のものに視線を向けると、
……真田の言う通り俺のペニスは勃起していた。
それどころか、気持ちよさそうに汁をダラダラと零していた。
「…嘘だ……」
「嘘じゃねぇよ。…淫乱だな、悠斗は。」
「ちが…っ…」
これは何かの間違いだ。
……あんなにされても俺のペニスは四日間反応すらしなかったのだ。
それなのに、ちょっと真田のペニスを入れられただけで……、
何で、こんなになってるんだ…?
「俺のチンポが好きなのか…?」
「ち、違う…っ」
「マゾ野郎。」
「ちが、う…」
言葉では「違う」と言っても、何故か俺の身体は嬉しそうに真田のペニスを受け入れ、そして真田の罵りを快楽へと変換していた。
俺のペニスからは先走り汁がみっともなく零れ続ける。
「やだ、…こんなの、ン、ちがう…、離せ…ぇ」
涙と涎を零しながら受け入れられない事実に抵抗していると、真田がズンっと更に奥までペニスを挿入してきた。
「ひっ、…ン、ゃぁあああっ!」
ビュク…っ
前立腺をゴリっと真田の硬いペニスで擦られ、俺はそれだけで白濁を放ってしまった。
ピチャ、ピチャと放った精液が自分の腹に掛かる。
「……は…ぁ、っ、嘘だ、違う、これは…ちが…」
ペニスへの刺激すらなしに、尻の穴の刺激だけで簡単にイってしまった俺は、混乱する。
違う、違う、と何度も涙ながらに言えば、真田は嬉しそうに笑う。
「…そんなに気持ちよかったか?」
「ふ…っ、ン、…ぅ」
耳元で囁かれた真田の言葉に、俺は泣きじゃくる。
………何で?
他の男のときはこんなんじゃなかったというのに…。
何で、真田のときだけ……。
女とヤったときでさえ、こんなに気持ちよくなったことはない。
まるで身体が真田を求めているかのように、少しの刺激ですら過敏に反応する。
「どうしよ…、俺、…ン、っ、やだ…ぁ」
イったばかりの俺の身体を真田は、更に激しく揺さぶる。
そうすれば間欠泉のように俺のペニスはピュク、ピュク、と液を放つ。
まるで身体が自分のものではないかのように、…真田のものになったかのように、真田が与える一つ一つの刺激に俺は感じてしまう。
「…く…っ」
そして真田は散々俺の腸内を掻き回した後、最奥で子種を放った。
「ン、…ゃぁ…っ」
「悠斗………」
俺はその真田の声を最後に意識を失った。
……こいつは謎ばかりだ。
何で目を見ただけで動けなくなるのかも、
何でこんなに感じてしまうのかも、
…何で、
真田が俺の名前を知っているのかも、
謎だ。
end
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