▼ 2(宝来視点)
「…ふ……」
ズボンのホックは中々口では外せないのか、柊は口元を涎塗れにしながら、歯と唇を使って外そうと頑張っている。
数分掛けて何とか外し終えた柊は、今度は歯でチャックを挟み、下にさげた。
「…ん……」
四つん這いのまま後ろで手を結ばれているため、体勢はきつそうだ。
倒れそうになる身体をなんとか保ちながら、柊はチラッと俺の顔を見上げる。
「……どうした?」
「…べ、…別に、何でもねぇよ。」
そして柊は、緊張のあまり唾をゴクリと飲んだ後、俺の下着を歯で挟んで下におろす。
「……っ……?!」
ブルンっと勢いよく出てきた俺のペニスに、柊は息を呑む。
柊の表情や仕草で完璧に勃起した俺のペニスに、柊は驚いて目を見開く。
「…しゃぶれ。」
「………っ、…宝来、…っ」
「泣いても無駄。…余計、俺を興奮させるだけだ。」
男の勃起したペニスを舐めなくてはいけない屈辱感。
しかも周りには自分の仲間や、俺の仲間が大勢居る。
そんなところで屈辱以外の何ものでもない行為をしなくてはいけないことに、柊は泣きそうになりながらも必死で表情を保っている。
弱いくせに、そんな強気な性格のところも、俺好み。
「…早くしゃぶらねぇと、俺の気が変わるぜ?」
「っ、や、…やるから…っ。」
柊は震えながら赤い舌を出す。
そして俺の勃起したペニスの先端部分を、チロっと舐める。
「…ぅ…っ」
その瞬間、柊は眉を顰める。
臭い、味、感触、…きっと今の柊は不快感に駆られているだろう。
「続けろ。」
「……く…っ。」
俺が柊を見下してそう言えば、ついに柊は泣き出した。
ポロポロと綺麗な涙を零しながら俺のペニスを舐め続ける。
そんな柊の姿を見ているだけで、みっともないだろうが俺はイきそうになる。
だがそんなことをしてしまったら勿体無い。
「…ん、…ン」
尿道から溢れ出す俺の先走り汁を、赤い舌を出してペチャペチャと舐め取る。
俺たちが居る倉庫には柊の荒い息と、ピチャピチャという卑猥な水音が響き渡る。
「ン、…ぇ、…ンぅ」
「…銜えろ。」
犬のように這い蹲って俺のペニスを舐める。
これだけでも見目はいいが、もっと柊の屈辱に塗れた表情が見たい。
「ん…ぐぅ」
俺の言葉に柊は更に涙を零しながら、俺を睨み付けて来る。
だが抵抗できないことが分かっている柊は、大人しく俺のものを銜える。
しかし銜え方が分からない柊は、乱暴に俺のものを喉奥まで一気に銜えて、えづく。
「んン、…ぐ…ふ…っ」
完全に勃起した俺のペニスが全て口に入りきれない柊は、俺のものに時々歯を当てながらも、ジュポジュポと乱暴に口に銜えた。
「…痛てぇよ。」
下手くそ、と鼻で笑いながら言えば、柊はその言葉で更に羞恥を感じたのか、頬を真っ赤に染める。
「うる…ふぁい、おま、え…、ン、…おぼ…えとけよ…」
口に銜えたまま、モゴモゴと暴言を吐く柊の頭を、俺は撫でる。
「さ、…わんな…っ」
「いいから、お前は集中しろ。」
「………っ」
グチュ、ズチュ…ジュポ…
俺の先走り汁と柊の唾液。
混じり合って卑猥な音が鳴り出す。
すると途端に、柊は口に銜えたままモジモジと脚をくねらせる。
…こいつ、もしかして………
「お前、…勃ってるのか?」
「…っ、…ち、違っ?!」
俺は確かめるべく、柊の下半身に手を伸ばす。
「あ、…やぁ…っ?!」
「嘘つくなよ。…勃起してるじゃねぇか…。」
ズボン越しに勃起している柊のペニスを揉めば、ビクンと身体を痙攣させる。
「男のチンポ舐めて、勃起させるとは…、
変態だな、お前…」
「ン、…ちが、…ふぅ…」
「違わねぇ。…こうやって、言葉で嬲られるのも好きなんだろ?…言えよ。そしたら、可愛がってやるぜ?」
「………っ」
無理矢理後頭部を掴んで、俺のものを喉の奥まで突っ込ませる。
そして俺は柊の口の中を犯すかのように、グチュグチュと音を立てて、腰を振る。
「ン、や…、ぐっ、ンぐ…っ」
…本当にとんだ淫乱野郎だ。
怒りに満ちた顔も。
泣き顔も。
屈辱に塗れた顔も。
感じている顔も。
どれも俺の性欲を駆り立たせるには十分過ぎる。
「…ン、ああ…ンっ」
腰をグネグネといやらしく振る柊。
その光景と、ペニスへの刺激で、俺のものは限界が近い。
ジュポン…っと音を立てて、柊の口の中からペニスを抜き取る。
「……ぁ……っ」
あんなに銜えるのを嫌がっていた柊は、口から出て行った俺のペニスを物欲しそうに見つめる。
「ン……」
見せ付けるように柊の目の前で擦れば、床に自分のペニスを擦り付けるように、ヘコヘコとみっともなく腰を振る。
まるで発情期の犬みたいだ。
そんな柊の堕ちた姿を見ながら、俺は欲を放つために柊の顔の前で扱く。
「…く……っ」
ビチャっと音を立てて、柊の顔に精液を放つと、柊は身体をヒクンヒクンと痙攣させた。
…多分、俺がイったのを見て、興奮したのか、柊もイったようだ。
「……ぁ、…ン」
ビチャビチャと降り注ぐ俺の精液を嫌がる素振りを見せず、大人しく浴び続ける。
……そんな柊の姿を見て、
イったばかりだというのに、俺のペニスは再び硬さを取り戻していく。
「柊、…お前も、もっと気持ちよくなりてぇだろ?」
「ン、……ンぅっ」
仲間の前だというのはもう柊は忘れているのだろう。
涎を口の端から零しながら、コクコクっと必死に首を縦に振る。
「だったら、俺のものになれ。」
「な、…なる、…ン、なるから…ぁ」
「返事は、はいだ。」
「は、…はい。…分かりました。」
完璧に堕ちた柊の唇に俺は触れるだけの可愛い口付けを送る。
…一生逃がさねぇ。
捕まるきっかけを作ったのは、お前だぜ?
一生可愛がってやるよ、
…なぁ、彼方?
END
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