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たかが指一本でこの反応なのだ。
もし二本目、三本目を入れたらどうなるのだろうか。
涎を垂らしながらみっともなく泣き叫ぶのか。それともあまりの快楽に善がり狂うのか。
「………」
そして。
もし自分のいきり立ったペニスを挿入したらどのような反応を見せてくれるのだろうか…。
その好奇心を抑えることが出来ずに琢磨は性急に、一気に一本から三本へと指を増やした。
「…ッ、ひぎ…っぁ?!」
すると明美はあまりの異物感に目を見開いて悲鳴のような声を上げた。だがそれは当たり前のことだろう。琢磨の太い指を受け入れる程、明美の穴は拡張されていない上に濡れてもいない。
おそらく明美もここまでの質量を受け入れたのは初めてのことだろう。いつも興奮昂ってアナニーしていた時でさえ、二本までしか指を入れたことはなかった。
それに明美と琢磨の指の太さは全く違う。
「い、っ…ァ、痛ぃ、」
ブチッと嫌な音を立てて強引に入れられた琢磨の指。もしかしたら皮膚が裂けてしまい血が出てしまったかもしれない。そう思うと余計に恐くなり身体に力が入ってしまう明美。
「馬鹿、力を抜け」
「む、り…ぃ、っ、んぁッ」
「……チッ」
女と違って勝手に濡れないのは面倒臭ぇなと思いながら舌打ちをした琢磨なのだが、突っ込んだ指を強引に動かす事や痛がる明美を無視して己の勃起したペニスを無理矢理突っ込むことはしなかった。
だがだからといって、挿し込んだ三本の指を抜いてやろうと思うほど琢磨は優しくない。そして早くぶち込んでやりたいと思う欲望を抑えられる程の出来た男でもなかった。
「あっ、ぅ…ん、ンッ、ひゃッ?!」
…そう。
そんな琢磨が取った行動はというと。
「ダ…メッ、汚い…からァ、やっ、」
余った親指と小指を器用に使って尻臀を左右に開き、挿し込んだ三本の指を抜かずのまま、明美の淫らな穴に舌を這わせ始めたのだ。
「っ、ひゃあっ!」
恐る恐ると明美は後ろを振り返ってみる。
するとそこには表情を変えずに自分の尻の間に顔を埋めて穴を舐めている琢磨の姿。明美はあまりの恥ずかしさに泣き出してしまった。
「ぅ、え、ひっ、く…ンぅ」
だが明美が泣き出したからといって琢磨は行為を止めてはくれない。むしろその艶が混じった泣き声に感化され、更に琢磨を昂ぶらせるだけだ。
上手く身体に力が入らず抵抗出来ない明美をいい事に、琢磨の行動は更に度が増して行く。
「あ、っん…ふぁあッ」
勝手に濡れない穴を潤わせるために唾液を塗りつける。そして挿し込んだ三本の指を穴の中で広げて、中も滑りを良くするために少し強引に舌を挿し込み腸壁を舐める琢磨。
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