短編集 | ナノ

 4






「…ン…っ」



男たちの前でケツ穴晒して、…俺何してるんだろう…?
嫌だ、止めろ、見るな…。


口に出したくても、抵抗するだけ無駄なことは分かっている俺は、嫌悪感で唇から血が出ても噛み続けた。




「…あ、…うわ、…な…っ?!」



ビチャっと穴に掛かる熱い液体。
驚いて視線をそちらに向ければ、男の汚い精液が掛かっていた。




「…っ…ぅ」



これほどまでの屈辱、今まで味わったことのない俺は、子供のように泣きじゃくる。



その様子に男たちは更に気を良くして、俺の穴に錠剤を入れ込んだ。




「…ひっ…?!」


小さいため痛みはなかったのだが、異物を入れられ俺は驚きと恐怖に悲鳴を上げる。



「な、何、…これ、やだっ!」




「大丈夫。先生もこれで気持ちよくなるから。」




「ははっ、肉便器にしてやるよ。」





「精々腰振って強請りな。」





「な、…何、…ン、…んんっ…?」




ドクン、と熱くなる身体。
全身から汗が吹き出るような熱さに、俺は身を捩る。

一際熱いのが、先程異物を入れられた穴…。



「は…っ、…あ、…ぁあ…ァ」




現状に上手くついていけず、俺は恐怖で近くに居た男の手をギュッと握る。




「ん…ぁあ…っ、ひぁ…ン」



するとその男は俺の行動に機嫌を良くしたのか、よしよしと俺の頭を撫でる。
俺を落ち着かせるためにしてくれたのかもしれないが、その刺激がとんでもない快楽となって、俺は身体をビクッビクッ…と痙攣させて射精する。



「ふぁあ…ン、んぁああッ!」




「……すげっ…」




「効き目抜群じゃん。」




「んぁ…、…苦しい…っ、ひぁ…ァ」




イったばかりというのに、俺のペニスはまだ萎えておらず、勃起したまま。
ダラダラとみっともなく先走り汁を垂れながす自分のペニスを見て、俺は羞恥で顔を真っ赤に染める。





「見ろよ、…ケツ穴をヒクヒクさせてやがる。」




「先生、エロ…」




「んぁぁっ、ひぁ…、ふぁあン」



穴に一本の指が挿入された。
しかし全く痛みを感じず、逆に俺は強すぎる快楽に涙をポロポロ零しながら、自分のものとは思えない甲高い声で喘ぐ。




「あン、んぁああっ、んぁあァ、…熱…っ、あつい…」



聞かなくても分かる。
入れられた異物の正体。



きっと即効性の媚薬でも入れられたのだろう。
直接腸内に入れられたカプセル状の媚薬は、嫌というほど俺を高みに昇らせる。




「ンぁ、…たすけ、やぁっ、ああン」




「先生、指じゃ足りねぇだろ?」



「何が欲しいか、その可愛い口で言ってみろよ。」




「…あン、んああ…、はぁ…ン」



グネグネと乱暴に腸内を動き回る指に、涎を垂らしながら感じていれば、男達から罵声を浴びせられる。





「教師向いてないんじゃね?…男娼にでもなれば?」



「いやらしく腰振りやがって…」



「おい、肉便器。なんとか言えよ、何が欲しいんだ?」



一本だった指を一気に三本に増やされ、俺は再び呆気なく精を放つ。



「ン、…はぁ…、助け、…こわい、んぁあ…っ」



イってもイっても一向に終わりが見えない。
イき過ぎて目の前がチカチカしてきた。


何度も「助けて。」と言って男に縋りよれば、何処からかゴクリと唾液を飲み込む音が聞こえた。





「おい、欲しいか?」



「んぁ…ぁあン…んぅ?」



「チンポ欲しいのかって訊いてるんだよ!」



男たちがそう言うのと同時に、俺の穴を犯していた指がジュポンと抜き取られる。




「…あ、…やだっ、ああン、抜いちゃ、ダメっ」



なくなった刺激に俺はひたすら、快楽を求めて目の前の男達に強請る。





「…これが欲しいんだろ?」




「……あ…ぅ…っ」



ピト…っと穴に宛がわれた熱いペニス。
穴をヒクヒクと収縮させれば、宛がった男は「く…っ」と唸る。




「…ふぁ…ぁン」




「言えよ。欲しけりゃ強請れ。」




「あ…っ、んぁあ…っ」




…欲しい。
この熱いの欲しい。

…指じゃ足りない。
この大きくて硬いチンポで、奥を擦ってもらいたい。




俺は口内に溜まった唾液をゴクリと飲み込む。






「…あ、……ほし…っ、」



欲に負け、目の前の男達に強請ろうとした瞬間、









バキッ!







「ぐぁ…っ!」




俺の穴にペニスを宛がっていた男がぶっ飛ぶ。




「…てめ…っ」




「赤坂…っ」



俺に気を取られていた男たちは、急な動きを見せた赤坂に殴られ蹴られる。




「ぐは…っ」




赤坂の重たい蹴りとパンチに男たちは、次々と倒れていく。
俺はその光景を、ハァハァ…と息を乱しながら他人事のように見る。


いつの間にか赤坂の手首を縛っていたロープは取られていた。
……取られていたというより、千切られたというほうがいいのだろうか。


…赤坂の腕から血が流れていた。








「………あ……、」



一分もせずに全ての三年生を気絶させたのか、赤坂は俺に近づいてきた。





「……………」




「……ふ…ぁ…っ」




何も言わず俺を見下ろす赤坂の冷酷な視線に、快楽に溺れた俺はその目線だけで感じてしまう。






「……馬鹿じゃねぇの…」



「んぁ…ぁあ…っ、あか、さか…」



ヒョイ…と軽々と赤坂に抱き上げられ、触れ合う肌に俺はそれだけで三度目の精を放つ。




「ひぁあ…ンっ」



赤坂の制服を俺の精液で汚してしまったにも関わらず、赤坂は気にせず、俺を抱き上げたまま体育用具室から出る。





…着いた場所は、教師専用の仮眠室。






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