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「…………」
「り、陸…ぅ」
女の居る寝室へと戻った空の後を追えば、空は女から着ている服を引ん剥かれている最中だった。俺の姿を見るなり、今にも涙が零れそうな目で助けを求めてくる。
「……はぁ」
何も決心付いてねぇくせに、何が「頑張ってみる」だ…。
やっぱり空には俺が居ねぇといけねぇな。…って俺がいつまでも空のお守りをする義理はないはずだ。何で俺はいつも空相手にはこうも過保護になっちまうのだろうか。
「ヤれよ、早く」
「……り、く」
もういっそこのまま女の味でも覚えさせてやればいいのかもしれない。そうすればお前も、…そして俺もお互いに依存し合わなくてすむはずだ。
そうだ。きっとそれがいいはずだ。
「う、ぁ…や、やめ」
「いいじゃない。気持ち良くしてあげるわよ」
「…………」
空の萎えた状態の小さいチンポを女は片手で握ると、手の平で上下に扱く。その度に空は上ずった声を出している。
俺が先程まで望んでいた状態なのに、何故だろうか。女に扱かれて身体を震わせて感じている空を見ていると、無性に腹立たしい。
「…ひ、ぁ」
「ン、」
ジュプジュクと卑猥な音が室内に響く。
女が空のものを口で吸う度に水音が聞こえてくる。
「ぅ、…ァ」
「……………」
すげぇ、むかつくんだけど。
何だ、これ。無性にむかむかする。
女にしゃぶられているだけで、何をそんなに感じているんだ空は。
声を出さないように我慢しているようだが、くぐもった空の声が妙に色っぽく感じる。
「…淫乱」
ボソッと独り言のように小さく呟いた声は、どうやら空の耳に届いてしまったらしい。空は林檎のように真っ赤に染まった頬を俺の方に向けて、戸惑いの表情を浮かべている。
欲情に潤んだ瞳と目が合う。
その瞬間空の大きな瞳からポロリと涙が零れ落ちた。
「い、…や」
「…………」
「やだ、陸、…こっち見ちゃ、…ン」
見ないで、見ないで…と何度も声に出す空。
きっと空にとって初めてのフェラだろう。普通ならば男女二人だけでする行為なのだろうが、異常にもこの部屋には三人も居る。きっと友達である俺にその姿を見られている空には羞恥以外の何物でもないだろう。
だが女にしゃぶられながら、みっともなく泣き続ける空を見て、…俺はどうしようもなく興奮していた。
「…ぁ、…出るっ。出ちゃう…!」
「ふふ、…出していいわよ」
「だ、め…」
勃起してもなお小さい空のペニス。
ペロっと舌を出したまま、先端部分を女に舐められながら竿を手の平で扱かれている空は自分の指を噛んでいた。
きっと声を出さないためだろう。
「う、ァ…ぁ」
「イけよ、空」
「……陸、…り、く…ふ、ぁ…ァっ」
声を我慢し続ける空の行動に、俺のサド心が擽られた。射精を拒み続ける空に早く出せと言えば、俺の声が切っ掛けとなったのか、空は大きく身体を反らしながら精液を放った。
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