▼ 12-4
「せ、んぱい!」
「…は、いい眺めだな」
「っ、ぅ」
きっとこの体勢では、俺の色々な場所が東堂先輩には丸見えになっているのだろう。汁を垂らしながら限界を訴えているペニスも、痛いくらいに膨れ上がった睾丸も。…そして何故か疼いてしまうお尻の穴も。全部先輩に見られてしまっている。
そう思うと余計に恥ずかしくて、身体が反応してしまう。
「もも」
「…せんぱい、これ…いや、です」
「仕置きだって言っただろ?」
ももに拒否権は最初からねぇんだよ。
そう言った東堂先輩の表情はこちらからでは見えないのだが、口角を上げて意地悪そうに笑う東堂先輩を安易に想像出来た。
「で、でも…人が来ちゃいますよっ」
逃げたいけれど、先輩に腰を押さえ付けられているため逃げられない。立ち入り禁止場所だからそうそう人は来なさそうだけど、もし万が一、人に見られたとしたら、俺はもう恥ずかし過ぎて羞恥死してしまうだろう。
「人に見られたくなかったら、俺を早くイかせればいいだけの話だ」
「……イかせる?」
「その可愛い口でな」
「…っ、?!」
ああ、もうどうしようもない。
こうなってしまった東堂先輩を言い包められる程の術を俺は持ち合わせていない。力はもちろんの事、口で勝てるわけがないのだ。ここは潔く腹を括るしかないのだろう。
学校でこんな事をするのは恥ずかしいけれど、先輩とこうやって触れ合うのは嫌いではないし。…む、むしろ好きだから。
俺は意を決して、先輩のペニスを取り出したペロリと舌を出して舐め始めた。
「ん、…っ」
…苦い。
だけど触る前から勃起してくれていた事に、嬉しく思っている自分が居る。俺はもっともっと東堂先輩に気持ち良くなってもらうために、大きなペニスに舌を絡めながら、奥深くまで飲み込んでみた。
「ん、ぐ…ン、っン」
「可愛い、もも…」
先輩が喋る度に、吐息を吐く度に、敏感になってしまっている俺の秘部は疼く。物足りなさに腰が勝手に動いてしまっているのが自分でも分かって恥ずかしいけれど、俺は無我夢中に先輩のペニスを銜え込んだ。
「ぁ、っ、…ン、ぶ…ッ」
「俺の美味いか?」
「そ、…んな事、…っ、…ン」
「ふ、悪い。…あまりに美味そうにしゃぶってくれるから」
「……っ、」
傍から見たら美味そうに、しゃぶっているように見えただろうか?
苦いし不味いけれど、不思議と嫌いな味ではない。きっとこれが先輩のだから出来ると思う。
「…せ、んぱい…、」
「どうした?」
「意地悪しないで、ください…、」
「ん?」
「頑張るから、…ン、っ…俺のも気持ちよく、して…?」
俺はわざとらしく先輩の下腹部に胸を押し付けながら腰を振った。俺がこんな事をするとは一ヶ月前の自分では予想もつかなかっただろう。今の俺だって自分でもびっくりだ。
だけど秘部に注がれる先輩の熱い視線がどうしようもなく疼く原因になって、俺は息を乱しながら先輩に懇願した。
「…せん、ぱ…ぃ…お願い、しますっ」
「…ふ、了解」
そう言った先輩は、押さえ付けていた俺の腰から手を退かした。多分俺が逃げ出さないと分かったからだろう。
やっと訪れるであろう快感にどぎまぎする俺。
東堂先輩のペニスを必死に銜え込みながらその瞬間を待つ。すると急に訪れたのはペニスへの刺激ではなく、なんと想像もしていなかった尻の穴への刺激だった。
「…ン、ぁ?!」
尻の穴の奥を覗くように尻タブを左右に開かれる。
尻に食い込む先輩の指に若干の痛みと快感に喘いでいると、急に舌を挿し込まれた。
prev /
next