▼ 7-3
●ももside
「え、…えっ、…そんなっ」
何と返答するのが正解なのか分からない、
分からないけれども、こうやって自分の異質な胸を東堂先輩に触られているだけでも恥ずかしいというのに、揉まれるなんて…。
「せんぱい、…ダメ」
「でももう我慢の限界だ。」
「え、…あ、…ゃっ?!」
しかし俺の制止の声など東堂先輩は聞いてくれず、俺の胸の上に乗せている手を動かし始めた。
先輩の太くて長く節ばった指が何度も動く。その度に自分の胸が揉まれる感覚に、俺は体を振るわせた。
「ふ、ァ…、だめ、…ぁ…」
「可愛い」
「ン、…ぁあ…ぁ、ぅ」
「もも、好きだ。」
「…ひ、…ぁ」
ずるい。
こんな時にそんな嬉しい事を言われると、抵抗できなくなるし、何より変な気分になってくるじゃないか。
ど、どうしよう。気持ちいいかもしれない。
俺、男なのに。胸揉まれてるだけで疼いてしまう…。
「…あ、…ン、ぅ…ダメなのに…ぃ」
「ももの顔はそう言ってねぇな。」
「は、ァ…、せんぱい…」
「…物欲しそうな顔してる」
物欲しそうな顔…、俺そんな表情しているのかな?自分ではよく分からないけれど、こんなに近距離で俺の表情を見ている東堂先輩が言うのならば間違いはないのだろう。
「…もっとエロいことしてやろうか?」
「え…?」
思わず聞き返せば、東堂先輩は今まで見せたこともない悪どい笑みを浮かべてニヤリと笑った。
そして何故か俺の胸に顔を近付けてきたかと思うと、
「……ひっ…?!」
何と乳首をペロリと舐めた後、歯で噛んできたのだ。
「あ、…ぁ、ァ、ひぁあ…ァ」
先程までの優しい手付きとは真逆に、激しく俺の胸を揉みながら、先端を舌で舐めたり、歯で噛んできたりする。そして仕舞いにはチュウっと音を立てて乳首を吸われてしまい、恥ずかしさのあまり俺は目元に涙を溜めた。
「ン、ゃ…ああ…っ」
「ももはマゾ体質だな。」
「ち、…違い、ます…、っ、ん…ゃ」
「…だからもっと苛めたくなる。」
俺をマゾとか言うのならば、東堂先輩は根っからのサド体質だ。
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