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「やあ…ぁあ…っ?!」

舌が入ってきただけでも容量オーバーだったというのに、更に指を挿し込まれてしまい、俺は圧迫感に涙する。
セックスするなら慣らさなくてはいけないのは分かっている。高瀬が俺の為に念入りに慣らしてくれているのは分かっている。…だけど初めての事に上手く頭がついていかない。


「あ、…ぁひァ、ゃっ」

「…痛いか?」

「……ふ、っぁあ…ぅ」


きっと俺がしゃくり上げながら泣き出したため、優しい高瀬は心配して訊ねてきたのだ。眉尻を下げて少し困ったように、それでいて心配そうに俺を気遣ってくれる高瀬を見て、…俺は首を横に振った。


「だ、…いじょぶ、…ンっ」

「……本当ならば“止めるか?”って訊くべきなんだろうが…、…悪い。止まりそうにねぇんだよ…。」

「…ほんとに、…大丈夫だから…、」

「もう少し頑張れるか?」

「う、うん…」


そう言うと高瀬は安心したように柔らかい笑みを浮かべた後、俺の太股にチュッと優しくキスをしてくれた後、再び行為を始めた。


「ああ…ンっ、ひああ…ァ」

…大丈夫。高瀬が優しくしてくれるお陰で、全然痛くない。少し圧迫感があって恥ずかしいだけだから、これくらいなら全然大丈夫。
俺はそう自分に言い聞かせながら、丹念に慣らしてくれる高瀬の愛撫に翻弄されていった…。


「ひあ…ァっ、」


挿し込まれた舌で拡張するように、入り口を広げられる。そして舌で届かない所を高瀬の指で弄られるのだ。
…いつも俺の頭を優しく撫でてくれる高瀬の“あの”指が今俺の中に入っているのかと思うと、…何故だか堪らなく興奮する。


「ぁ、ひぁ…ああ゛!」


そう考えるともう駄目だった…。
俺は我慢出来ずにお尻の穴を弄られながら、再び精を放った。そのためまた自分の顔に、自分が吐き出した精液が降り注がれる。拭うことすら出来ないため、今の俺は汗や涙、涎や精液でグチャグチャに汚れてしまっているだろう。


「…後ろ弄られて、初めてでこんなにイけるなんて、素質あり過ぎだろ…」

「ひ、ぁあ、あ、ぁあ……ぅ?」

「……やべぇな、仁湖のこんな姿見せられたら俺の方こそ保ちそうにねぇよ。」


ぼーっとする頭では高瀬の言葉は、途切れ途切れにしか聞こえない。…だけど切羽詰った表情を浮かべている高瀬は、はっきりと見える。どうしたのだろうと思っていたら、更にお尻の穴にもう一本指を挿し込まれた。


「ひぐ、ぅ、…ふぁあ…っ」


それと同時に挿し込まれていた舌は、ヌプ…っと卑猥な音を立てながら抜かれた。
俺のお尻の穴の中には二本の指が入っている。
それなのに全く痛くないのは、きっと高瀬のお陰なのだろう。


「た、かせ…っ」

「……少し激しくするからな。」

「ぅ…ン…?」

「好きなだけ感じてろ。」


…駄目だ。今の俺には高瀬が何を言っているのか全然分からなかった。俺は、「今何て言った?」と聞き返そうと思い口を開いた。


……しかし、

そんな言葉は口にすることすら出来なくなった。



「ひぐ、ぅ、ぁああ゛…っ?!」


挿し込まれた指を激しく抜き挿しされ、俺はもう悲鳴染みた喘ぎ声しか出せなくなったのだから…。




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