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「…んあぁ…ぁあ!」

優しく舐めていると思いきや、今度は尖らせた舌先で突く様に舌を動かしてくる。
いくら嫌だと喚いても、気持ち良いということは変わりなく、ペニスからは先走り汁が零れ出す。…ということはこの体勢のため、その先走り汁は俺の胸元や顔に、ピチャピチャと落ちてくるのだ。

拭うことすら出来ず、俺は顔に落ちてくる自分の先走り汁に眉間に皺を寄せる。


「ああ…ぁあ…ン」

そして高瀬はそんなことを知ってか知らずか、更に濃厚な愛撫を仕掛けてくる。
尻タブを左右に開き、ジュルジュル…っと卑猥な音を立てて、ふやけてきた俺の尻の穴を舐めて吸い付いてくるのだ。


「ひぁあ…ぁああぁあ!」

大好きな高瀬が、格好良い高瀬が、俺なんかの汚い部分を舐めていると思うと、罪悪感と羞恥心でおかしくなりそうだ。だけど俺は悪くないはず…。
だって俺は何回も「止めて」と懇願している。
…結論から言えば、もう俺には“どうしようもない”のだから。

もう高瀬を止める術が分からない。



「ふぁ…、ァ、…っ」

「……は、エロい穴しやがって…、」

「………っぅ、」

「堪らねぇな…」

「んやああ…ぁあ?!」


まるで高瀬を誘っているかのように、自分の意思とは関係無しにヒクヒクとだらしなく収縮する穴。
その光景に高瀬はゴクリと喉を鳴らした。
…そして唾液と先走り汁で濡れた尻の穴に、高瀬は再びむしゃぶりつくと舌先をヒクヒクと収縮している穴に挿し込んできた。


「あぁ…ぁああ…ひぁン」


舐められるだけではなく、穴の中に舌を入れられ、俺はパニックになりながらも、抑え切れない喘ぎ声を出す。ヌメヌメ…と穴の中で縦横無尽に蠢く回る高瀬の舌。まるで穴を拡張するかのような動きに、俺はベッドシーツをギュッと握る。


「…ひぁ…ぁあ、ふぁ…」


腰がだるい。男にしては柔らかい方だと思うけど、ずっとこの体勢は辛い。
高瀬を受け入れるためにも必要な慣らしだと思うけれど、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいし、嫌なものは嫌だ。

だんだんと挿し込まれていく舌の感触に悶えながら、俺は射精した。


「ひぁ…、ぁあぁァ!」


ビシャ、と顔中に自分の精液が掛かった。
喘いだ際に口を開けていたため、少量が口の中に入り不快に思う。おもわず飲んでしまったことに、羞恥と苦痛を感じながら俺は啜り泣く。
いつもならここで止めてくれるはずの高瀬だが、今日は止めてくれない…。

俺の所為でずっと我慢させてしまっていたのだろう。
いつから高瀬が俺の事を好きになったのかは知らない。…今まで暴走せずに、俺の心の準備が出来るまで待っていてくれた高瀬。

ここで止めるわけにはいけないと思いながらも、やっぱり俺には恥ずかしくて、強すぎる快楽に気を失いそうになる。


「た、かせ…、ひぅ、…ぁうああ…、」


俺が色々と葛藤している間にも、高瀬の愛撫は濃くなっていく。穴の中を舐めながら、高瀬は何と一本の指を挿し込んできた。




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