「んぁ、ァ、…っ、」
きっとまだ俺は意識を失っていると思っているのだろう。だからこそ、こうも仁湖は積極的なんだ。
…本当は俺が起きていると知ったら、仁湖はどういう反応を見せるだろうか。
羞恥のあまり、倒れてしまうのが容易く想像出来る。
「…ン、ぐ、高瀬、…ァ、好き…ぃ」
「………っ、」
「ぁ、…ぅ、っ、大きくなった…?」
…何ていう不意打ちだ。
思わず仁湖の台詞だけで、イきそうになっちまった…。
「ん、…ァ、っ、た、かせ…」
…今すぐ、仁湖に触りたい。
今すぐ仁湖を抱き締めたい。
キスして、
愛を囁いて、
…撫でてやりたい。
「…ァ、っ、たかせ…、」
そんな表の感情とは裏腹に、裏の邪な部分も沸々と沸きあがってくる。
もっと奥まで銜えさせて、咳き込むほど突きたい…。
泣きながら苦しそうにする仁湖の口の中を、俺の物で汚したい。
頭を掴んで、腰を振れば、仁湖はどういう反応を見せるのだろうか…。
「……ふ、ン、ぅ」
…駄目だ。
もう我慢なんて出来ねぇ。
仁湖の口の中に、自分の汚い精液をぶちまけて、無理矢理にでも飲ませてやりたい。
こんな汚く醜い感情を持っていると知ったら、仁湖はどういう反応をするのだろうか?
…最悪嫌われてしまうかもしれないと恐れる反面、もう我慢なんて出来ずに、行動に移そうとした。
「…ァ、…ン、葵…っ、」
「……っ?!…、くっ」
…しかし行動に移す前に、俺のチンポは更に膨れ上がり、脈を打って、白濁を放った。
「んぁ、ァ、…っ!」
仁湖は大量に放たれる精液の少量を、涎と一緒に口端から零しながらも、ゴクンゴクン…と喉を鳴らしながら飲んでくれた。
薄っすらと目を開けて仁湖を見てみれば、頬を赤く染めながら、指を使って顎を伝う俺の精液を、何処か嬉しそうに舐めていた。
……そして仁湖はブルリ…と一回身体を震わせると、太股を擦り付けた後、立ち上がり様にこう言った。
「…も、やばい、
…好き過ぎて、おかしくなりそう…っ」
そして仁湖は早足で、何処かに行ってしまった。
「……それは俺の台詞だろ…っ、」
まさか名前で呼ばれるとは思わなかった。
“葵”と名前で呼ばれただけで、射精してしまった俺にとっては、それほど刺激が強かったのだ。
イったというのに、未だ萎えずに完全に勃ち上がっている己の物を見て、……当分の自家発電のおかずはこれに決まったと思ったのだった…。
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