2(高瀬side)







「んぁ、ァ、…っ、」


きっとまだ俺は意識を失っていると思っているのだろう。だからこそ、こうも仁湖は積極的なんだ。

…本当は俺が起きていると知ったら、仁湖はどういう反応を見せるだろうか。
羞恥のあまり、倒れてしまうのが容易く想像出来る。




「…ン、ぐ、高瀬、…ァ、好き…ぃ」

「………っ、」

「ぁ、…ぅ、っ、大きくなった…?」



…何ていう不意打ちだ。
思わず仁湖の台詞だけで、イきそうになっちまった…。



「ん、…ァ、っ、た、かせ…」



…今すぐ、仁湖に触りたい。
今すぐ仁湖を抱き締めたい。


キスして、

愛を囁いて、

…撫でてやりたい。




「…ァ、っ、たかせ…、」



そんな表の感情とは裏腹に、裏の邪な部分も沸々と沸きあがってくる。


もっと奥まで銜えさせて、咳き込むほど突きたい…。
泣きながら苦しそうにする仁湖の口の中を、俺の物で汚したい。
頭を掴んで、腰を振れば、仁湖はどういう反応を見せるのだろうか…。




「……ふ、ン、ぅ」


…駄目だ。
もう我慢なんて出来ねぇ。
仁湖の口の中に、自分の汚い精液をぶちまけて、無理矢理にでも飲ませてやりたい。


こんな汚く醜い感情を持っていると知ったら、仁湖はどういう反応をするのだろうか?


…最悪嫌われてしまうかもしれないと恐れる反面、もう我慢なんて出来ずに、行動に移そうとした。





「…ァ、…ン、葵…っ、」


「……っ?!…、くっ」




…しかし行動に移す前に、俺のチンポは更に膨れ上がり、脈を打って、白濁を放った。




「んぁ、ァ、…っ!」


仁湖は大量に放たれる精液の少量を、涎と一緒に口端から零しながらも、ゴクンゴクン…と喉を鳴らしながら飲んでくれた。

薄っすらと目を開けて仁湖を見てみれば、頬を赤く染めながら、指を使って顎を伝う俺の精液を、何処か嬉しそうに舐めていた。

……そして仁湖はブルリ…と一回身体を震わせると、太股を擦り付けた後、立ち上がり様にこう言った。



「…も、やばい、

…好き過ぎて、おかしくなりそう…っ」



そして仁湖は早足で、何処かに行ってしまった。












「……それは俺の台詞だろ…っ、」


まさか名前で呼ばれるとは思わなかった。
“葵”と名前で呼ばれただけで、射精してしまった俺にとっては、それほど刺激が強かったのだ。

イったというのに、未だ萎えずに完全に勃ち上がっている己の物を見て、……当分の自家発電のおかずはこれに決まったと思ったのだった…。





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