「…っ…ン」
ドロリ…と頬を伝う熱い液体。青臭さに不快感を覚える。
“これは何?"なんて野暮なことは訊かないし、考えない。言われなくても嫌でも分かる。
「…ぁ、ゃ…、」
それに今だって俺の頬に、ビチャビチャと降り注がれているのだから…。
「…は、仁湖…っ、」
眉間に皺を寄せて俺の名前を呼びながら、凶器のような大きいぺニスを、自分の掌でシュッシュッと扱く高瀬。
その度に俺の顔中に熱い精液が掛かっているのだ。
「…ふ、ァ…」
顔を反らしたくても高瀬に押さえ付けられているため、されるがまま。
高瀬は溜まりに溜まった欲望を全て吐き出すように扱きながら、ペチペチと大きなぺニスで俺の頬を叩く。
「も…ゃぁ、」
しかもそれだけでは足らなかったのか、未だにピュクビュクと精を吐き出しているというのに、再び俺の口内にぺニスを挿し込もうと、無理矢理押し付けてくるのだ。
「た、か…せ」
そこで高瀬の名前を呼んだのがいけなかったのだろう。
微かに開いた口の隙間に捩じ込むかのように、高瀬はぺニスを突っ込んでくる。
「っ、ん、ぁ…ンっ」
「…に、こ、仁湖…」
「んっ、ぶ…はァ」
口の中に青臭さが充満する。高瀬が腰を動かす度に、高瀬の精液と俺の涎が混ざり合って、俺の口の中では、…ニチャ、クチュと卑猥な音が鳴る。
こんな苦い液体、飲みたくないのに、高瀬のぺニスを突っ込まれているため吐き出すことも出来ず、俺は喉を鳴らしながら飲み込むしかな出来なかった。
「っ、ン、ぶァ、は…っ」
…そして俺が解放されたのは、高瀬が満足してからだった。俺の口の中を粘つく液体でいっぱいにした後、…ヌチャ、と白い糸を引きながら腰を引く高瀬。
「…仁湖…」
「…………」
「……可愛い…」
「…っ」
優しく愛を囁いてくれる高瀬とは打って変わって、俺はというと放心状態だ。
未だに頬に付いている高瀬の精液。頬から顎に、そして首筋にまで滴り落ちる感覚は不快だ。
そして口の中は、まだ高瀬の吐き出した精液で粘っている。舌を動かせば精液が卑猥な音を立てている。
「………、」
確かに誘ったのは俺からだが、俺は初心者なんだ。もっと手加減してくれて良かったはずだ。
「…………っ」
それなのに高瀬は、初心者の俺に、が、顔射だけでは飽きたらず、口内射精だなんて…。
は、破廉恥過ぎる。
188/300