「っ、…ンぅ、…ふぁ…ァ」
高瀬が少なからず俺の稚拙な愛撫で感じてくれているのは、なんとなく分かった。…だけどやっぱり高瀬の言葉で聞いてみたい。
俺は口端から零れ落ちそうだった涎と高瀬の先走り汁をジュルリ…と音を立てながら啜り、高瀬の大きいペニスを銜えながら、チラリと高瀬の様子を覗き見る。
「…ン、ぶ…、んぁ…ァ…?!」
…高瀬の様子を見て良かったのか、悪かったのか…。
何て色気を出してやがるんだ、高瀬は…。
俺の頭に手を置いて、苦しそうに眉間に皺を寄せて目を瞑っている。我慢している所為なのか、歯を食いしばっていて、額から滲み出た汗が頬を伝い顎まで伝い、ポトッ…と雫が落ちている姿は、……言葉に表せないほど男くさくてエロい…。
俺はその高瀬の姿を見ただけで、射精を塞き止められていた自身が、痛いほど膨らんでいくのが自分でも分かった。
「……どうした仁湖…?」
「あ、…え、いや……、」
「………?」
急に銜えるのを止めた俺を不思議に思ったのだろう。
…だけど本人目の前に、「高瀬の姿を見て勃起してしまった」なんて変態くさい台詞を言えるわけもないし、高瀬に気付かれたくない。
俺は勃起してしまったことに気付かれないように、再び高瀬の大きいペニスを銜えて、奉仕に専念する。
「…ふぁ、…んむ…、ンっ」
「積極だな、仁湖……」
「あ…っ、…ンぅ…」
「想像してたより、…ずっとエロくて可愛い…。」
“想像”って何だよ…?
一体どんなことを想像してたっていうんだ、高瀬は…。
「ん、…っ、ふぁ…ァ」
「…俺のを銜えてるってだけで、…イっちまいそうだ。」
「…っ、ンぅ…あ…ンぶ…っ」
…確かに高瀬のペニスは最初に銜えたときよりも大きくなっているような気がするし、先走りの液も多くなっている。そして何より、ドクンドクンッと卑猥に脈打っているのが、凄くいやらしい…。
多分射精もすぐそこだろう…。
俺はもっともっと高瀬に気持ちよくなってもらいたくて、必死に舌を動かして高瀬のペニスを吸う。
「……っ、」
「ァ、ん…は…っ、んぐ…、」
「………は、…仁湖…」
そうすれば飲みきれないほどの先走り液や我慢汁が俺の口端から零れる。聴覚からも興奮してもらうように、ジュル、チュプ、とわざと音を立てて吸えば、俺の頭を掴む高瀬の手に力が入ってくる。
そして全く動かなかった高瀬だったのだが、手を使って俺の頭を前後に動かし、腰を振り出してきた。
まさかそんなことをされると思っていなかった俺は、喉深くまで入ってきた高瀬のペニスにえずいてしまう。
「ん、…ぐ、っ、んぁ…っ、ひぐ…、」
「……やべぇ、仁湖、…は…、」
「は、…っ、んぐ、ぶ、…ァ」
やばい、は俺の台詞だ…。
大きなペニスで口内を埋め尽くされた挙句、吐き気を催すほど喉を突かれている、今の状態はまさしく“やばい”。
「…ん、っ、…ああ…ァっ」
これ以上長引くと本当に死んでしまうかと思った俺は、銜えきれない根元を手で扱き、袋を指を使って愛撫する。…これは全部俺の物を愛撫してもらったとき、高瀬がしたことだ。
「…は、っ、仁湖、…出すぞ…、」
「ん、…ああ…ァっ、ン」
…だ、出す、って、…その、射精するってことだよな…?えっとどうすればいいんだ?
このまま高瀬のペニスを銜えてていいのかな?…あれ?で、でもそうしたら俺の口の中に精液出されるってことだよな?…えっと、飲まなくちゃ駄目なのか?
頭の中で色々と葛藤している最中も、高瀬の凶器の様なペニスは俺の口の中でドクンドクンと脈を打ちながら、大きくなっていく。俺はどうすればいいのか分からず、口の中に入っていた高瀬のペニスを離す。
…するとそれと同時に、
「……っ、…く、…ァ」
ビチャッ!
「……っ、…ンァ…?」
高瀬の一際低い唸り声が聞こえ、顔中に生暖かくて、妙に青臭い液体が降り注がれたのだった。
187/300