3








俺は一回唾を飲み込んで、意気込む。









よっし。









俺はバッと高瀬の方を向いて、さっき頭の中でシュミレーションした内容を話そうとした。











………のだが、










高瀬は俺を見ているわけで、そして俺も高瀬を見ている。
結論を言えば、目がバチっと合ってしまい俺はおもわず声が出なくなる。









「……………っ」






やべー…。






声が出ないどころか、視線すら外せなくなった。







恐怖で動けないんだけど…っ!











「………………っ」








「……………」








俺は動けないし、高瀬はあいかわらずジーっと俺の方を見ている。




…し、死ぬ。





めちゃくちゃ怖いんですけど…。







やばい。





怖すぎて涙出そうになってきた。









すると、高瀬は俺からフイっと視線を外す。









「…………っ」







…た、助かった。






お陰で俺も動けるようになった。






俺も高瀬から視線を外し、また俯く。









怖ぇ……。






さすがトップだけあって、目で殺されそうだった。








俺の手は冷たいものの、汗を物凄く掻いていた。





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