「…ん…っ、ぁ…」
しかし今更後悔しても仕方ない。
雄臭い笑みを浮かべている高瀬をどうやって止めればいいのか俺には分からないし、…それに心の何処かで鬼畜な高瀬も格好良いと思っている俺が居るのだから…。
それに俺から高瀬に「銜える」ことを頼んだのだ。
今更怖がるなんて、男として格好悪いよな…。そう思った俺は、直前で射精を止められてしまい苦しいものの、何とか身体を動かしたのだった。
「……た、かせ…、」
「可愛い、仁湖…」
「……ン…っ」
射精出来ない苦しさで、眉間に皺を寄せている俺の何処が可愛いのか分からない。顔中にキスをされながらも、俺はソファに座っている高瀬の脚の間に入り込むように、ソファから下りて床に座った。
こうすると余計に高瀬の雄臭い目が怖く見える。
先程とは違って、見下ろされているからだろうか…?
震えてしまう手を何とか動かして、高瀬のズボンに手を掛ける。ベルトは外れていたため、俺はズボンのホックを外してジッパーを下ろす。
「…………っ」
そうすれば下着の中で膨らんでいる高瀬のペニスが有り、俺はおもわずゴクリと喉を鳴らしてしまった。
緊張と恐怖心を高瀬に気付かれないように、俺は震えながらも下着を下ろした。
「……ひっ…?!」
そして下着の中からブルンッと勢い良く出てきた高瀬の凶悪なペニスに、俺の口からは悲鳴染みた声が出る。
「…んな、可愛い反応見せんなよ…。」
「………っ、」
「余計に興奮すんじゃねぇか…」
そんなこと言われたって仕様がない。
いくら前に“素股”ってやつをしたときに見たことがあるといっても、こんなに間近に見たわけではないのだ。
俺の物とは全く比べ物にならない。
大きさも長さも、色も凶悪さも、…全て違う。
他の人のペニスなんて見たことないから分からないのだが、こんなに大きいものだろうか。
赤黒く、竿にはいくつもの脈筋が浮き上がっている。
「……む、…無理、」
俺にはこんなものを銜える自信がない。
「無理、…何て許されると思うか?」
「だ、…だって…、た、かせ…、」
しかし高瀬は許してくれない。
確かに俺が言い出したことなのだが、こんなグロテスクな物を銜えられないよ…。
「仁湖、…出来るよな?」
「…………っ」
「出来る、よな?」
再度繰り返される言葉。
高瀬の威圧感に、首を横に振れるわけもなく、俺はただ力なく頷くしかないのだ。
「…銜えるのが無理なら、舐めるだけでもいいぜ?」
「う、…うん。」
怖いけど、自信がないけどやらなくちゃ駄目だ。
高瀬が俺を求めてくれているのだから…。
「………ン…っ、」
腹に付きそうなほど勃ち上がっている高瀬のペニスを、恐る恐る握る。触れるとビクンッと震えるペニスに、俺は更に恐怖心が芽生える。
高瀬がしてくれたように、数度上下に扱く。
片手では上手く握れるサイズではなかったので、もう片方の手を使う。そうすれば、先端からはいやらしい汁が溢れてくるのが見えて、俺はその卑猥さに顔が熱くなるのが自分でも分かった。
もうこうなると引けないのだ…。
腹を括るしかない。
「………ン、…っ、」
俺は恐る恐る舌を出して、いやらしい汁が垂れている先端部分を、チロリと舐めた。
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