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「…え、ちょ、…な、何で俺の…っ、」


俺が銜えると言い出したというのに、高瀬は俺のベルトを外し終えた後は、今度はズボンを脱がして下着まで下ろそうとしているのだ。


「いいから、仁湖は素直に喘いでろ。」

「…ちょ、駄目…っ、…ひぁっ?!」


いくら抵抗しても高瀬の腕力に俺が敵うわけもなく、乱暴な手付きで高瀬に下着まで脱がされてしまった。
そうすれば俺はシャツと靴下だけを身に纏っているという、何ともみっともない格好。
だけど俺のそんな格好に、高瀬は何故か興奮してくれたのか、俺の太股に勃起したペニスをズボン越しに擦り付けてきた。


「…あ、…っ、ふ…ァ」

「泣いても止まらねぇからな…。」

「た、…かせ…、」

涙目になっている俺にそう言葉を放つ高瀬。
そのギラギラした雄の目付きと、余裕のなさそうな荒々しい口調で、そのことが嘘ではないことが分かる。

何も言えなくなった俺は、高瀬の次の行動を待つ。
すると高瀬は、まだ萎えたままの俺のペニスを手の平で掴み、急に上下に緩急を付けて扱き出した。


「ひぁ…ァ?!あ…ン、だ、…め…、ンっ」


高瀬の急な行動に俺は驚きを隠せない。
だがそれ以上に高瀬の的確な手の動きに翻弄されてしまい、俺は抵抗らしい言葉も言えずに、ただ自分のものとは思えない淫らな声を上げるしかなかった。


「あ、ン…ァ、ひゃ…っ」

「……エロ…っ、」

「ぁ…あ、ンっ、…見るな…ァ、ンぁ…」


シュッシュッ、と緩急を付けて高瀬は俺のペニスを手で扱く。しかも時々尿道に爪を立てて引っ掻いてくるものだから、先走り汁がダラダラと零れ出している。
そんな所を人に見られるということに、…しかも大好きな高瀬に見られているという事実に、俺はどうしようもない羞恥に陥る。
おまけに興奮を隠せなかったのだろう上ずった声で、感想まで言われれば、俺はあまりの恥ずかしさに、ついに頬に涙が伝う。


「ンぁ、…ああ…っ、ひぁあァ」

「…泣くな。」

「ああ…ン、っ、は…ぁあァ」

「泣かれると、余計に興奮する…、」


高瀬はそう言うと俺のペニスを扱いている手とは逆の手で、袋にまで愛撫を加えてきたのだ。
そんな刺激を味わったことない俺は、首を横に振りながら、あられもない声で泣き叫ぶ。

しかし目の前の餌を食べる捕食者となった高瀬には、そんなみっともない俺の姿さえもが、本能を煽られているようで、ただ手の平で扱いているだけだった俺のペニスを根元までずっぽりと口で銜える。


「ゃ、あああ…っ!」


この快楽は二度目だ。
高瀬の口で扱かれ、舌で舐められれば、どういう刺激が身体に伝わるのかを知っている。
だからこそ恐怖心が芽生えるのだ。


「だ、め、駄目っ、離し、…っ、ひぁああ…ン」


何度も「駄目、離して」と言っても高瀬は聞く耳を持たない。それどころか、抵抗する俺に更に燃えたのか、チュク…プチュ、ピチャ、と卑猥な水音を立てて俺のペニスをしゃぶり出した。


「んぁあ…っ、ひぁあ…ン」


もう声を抑える方法が分からない。
あの時のようにシーツを口に銜えて、声を最小限に抑えることなど出来ないし、俺はただ高瀬が与える刺激に、本能のまま淫らな声を出して喘ぐしかなかった。




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