ご馳走様







「…んぁ、ぁ…ッ、ンっ…」


変な声は、抑えようと思っても抑えられない。
先程首元や胸元を舐められたときは、何とか抑えられたのだが、この愛撫は抑えることが出来ない。

唇を歯で噛んで抑えようとしても、奥歯を食い縛っても、三秒後には我慢出来ずに、あられもない声が出てしまう。



「ひぁ、ァぁ、んっ…ひゃあ…ァ」




ジュポ、チュク…




俺がこの音が苦手なことを知って、高瀬はわざと淫らな音を立てているのだろうか?…そうだとすると、本当に性質が悪い。

唾液と俺の我慢汁が混ざり合ったような卑猥な音は、聞くに堪えられない。それなのに高瀬は確信犯なのか更に、ピチャ…、クチュ、ピチャ、といやらしい音を立てて俺のペニスを舐めしゃぶる。



「た、かせ…、ンく…ぁ、離し、てよ…、っ」



今まで味わったことのないこの強過ぎる快感と、俺の下半身に顔を埋めてペニスを銜えている高瀬の姿…。それにピチャ、チュプと聞こえてくる卑猥な音に、自分のあられもない声…。

もうどれも耐えられない…。


もう限界はとっくに超えている。




「あァンっ、ひぁ…ァ、んぅ!」




俺が限界だということを知ってか知らずか、高瀬の動きは更に激しくなってきた。
尿道に尖らせた舌を捩じ込ませ、その後は先端部分を満遍なく大きい舌で舐めてくる。
そして先端部分まで銜えていた俺のペニスを口から出したかと思うと、今度は根元までずっぽりと銜える。
ジュポジュポと音を立てて、高瀬は俺のペニスを上下に扱いてくるのだ。



「やぁ…っ!出ちゃう、…ゃ、だ…ひぁあ…っ」



普通ならもう射精しているはずだ。
だが高瀬の口の中で精液を出せるわけがなく、太股に爪を立てて必死に射精を堪えている。

…しかし今では、それも限界…。



「で、る、…ってば…ぁ、あああンっ…ひ…ァァ」


「……仁湖、出せ…。」


「だめ、……っ、ンっ、駄目、だめ、あぁ…ン、だめぇ…っ」



俺のペニスを銜えて初めて喋ったかと思うと、射精を促す言葉を放つ高瀬。てっきり口を離してくれるのかと思ったのだが、そういうわけではないらしい。
「出せ。」と言った癖に、俺のペニスを銜えたまま、更に強く吸い付いてくる。



「だ、め…、でちゃ、…ンっ、ぅぁ…、ひゃああ…ンっ!」


駄目だと分かっているのだが、…もうそんな理性は保てられなかった俺は、高瀬の激しい愛撫に我慢出来ずに、口の中でおもいっきり精を放ったのだった…。







「……ひ…ァ」




そして我慢の末にやっと精を出せて、息を整えている俺を見て、高瀬はやっと俺のペニスを口から出してくれた。


「高瀬の口の中で出しちゃった…」と、真っ白な脳内でそう考えている俺に、高瀬は雄くさい笑みを浮かべてこう言った。





「ご馳走様。」




高瀬のその言葉に、俺は顔を真っ青にしたことは言うまでもないだろう…。





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