文字通り食べられる








「…ン…ァ…」


高瀬に手を掴まれて、蜜で濡れているペニスも、真っ赤になっている顔すらも隠せない。
鋭く熱っぽい高瀬の視線に耐え切れなくなった俺は、目をギュッと強く瞑る。
こうすれば少しは羞恥を紛らわせるかと思ったのだが、…どうやら逆効果だったようだ。

目を瞑れば、今度は高瀬と肌が触れ合う心地良い感覚と、嗅覚に聴覚が、異様に敏感になってしまう。



「…た、かせ…ぇ、もう、…苦しいってば…ぁ…」


「……悪ぃ…、あまりにも可愛かったから、見とれていた…。」


また、“可愛い”?
俺はちっとも可愛い要素なんかないのに…。

…しかし今は、俺の勃起したペニスを見て可愛いと言っているのか?それならそれでむかつく…。
他の男の人のペニスなんて見たことなんてないから、どれくらいのサイズが普通なのか知らない。高瀬との身長差はかなりあるから、もしかしてサイズを比べられて、小さいから可愛いと言われているのか?

……そう思うと、腹立つな…。





…しかしその怒りは、次の高瀬の行動によって、すぐさま困惑と羞恥と快楽で塗り替えられることになった。



「俺がすぐに楽にしてやるから……。」


「…っ、…えっ?!ちょ、…ゃっ、待って…っ、ンぁあ…ッ!」



何を思ったのか高瀬は、俺のペニスを手で掴んで軽く上下に扱いたかと思うと…、


…何と次は、口に銜えたのだ。




「…ば、ばかぁ、ンっ、…ゃ、たか、せ…ぇ…、」


高瀬の行動に俺は凄く驚く。
女の人だけではなく、俺は誰にもこんな場所を見せたこともないし、触られたことがない。
…それなのに、高瀬はいきなり俺のペニスを銜えているのだ。



「き、たない、って…、ひぁァ、ああ…ンっ、く…ァ…」


口から出そうとしない高瀬に、「汚いから離して、止めて」と懇願するのだが、高瀬は全く聞く耳を持たない。
それどころか、抵抗すればするほど、高瀬は余計に激しく口内で舌を動かして、強い刺激を与えてくる始末。


「ふぁ、…ァんっ、ひぅ…ンっ」



……こんなの知らない。
こんな快楽知らない。強すぎる快楽に、大量の涙が溢れる。自慰では味わったことのない気持ち良さに、戸惑いが隠せない。

俺の腰を掴んで、根元までペニスを銜えている高瀬の頭を剥がそうと、上手く力の入らない手で頑張って押し返すのだが、非力な俺では全くビクともしない。
むしろこの無駄な抵抗を、高瀬は喜んでいるようにも見える。



「ひぅ、ぁ…っ、ふぁ…ァ…」


その証拠に抵抗すればするほど、高瀬はじゅぽじゅぽという下品な音を立てて、激しく口と舌を動かして吸い付いてくるのだ。



「…も、ゃ…だ…、んく、ひぁあ…ァ!」



中学三年生の時、友達からこっそり貸してもらったAVよりも過激なことをしているような気がする…。
ブラウン管の向こうで女の人は男の人の手によって、気持ち良さそうに喘いでいた。

…今俺は、あの時の女の人のような淫らな姿を高瀬に見せているのだろうか?


そうだとすると、本当に恥ずかしい…。






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