「…もう、…ほんと、ンっ、…無理…ぃ…」
みっともなく涙をポロポロと零しながら涎を垂らして、息を乱している俺。
そんな俺を、相変わらずギラギラした目付きで見下ろしている高瀬。
先程までは凄く楽しそうな表情を浮かべていたのに何故だか、今では高瀬も切羽詰った表情を浮かべている。
「た、かせ…、ンっ、あァ…ぅ…」
「仁湖、俺にどうして欲しい?」
「わ、かんな…、ひぁ…ふぁ、ゃ…っ」
高瀬の昂っているペニスを布越しに擦り付けられて、思うように思考が回らない。高瀬が俺に何という答を求めているのか考えられなくて、俺は喋ることも出来ずに、息を乱すだけの結果となる。
「助け…、んゃ…ぁあンっ」
「仁湖、…早く言えって…。俺も、もう限界…」
「だって、ひぁ…、もう、分かんな…っ」
高瀬は俺に何を求めているんだろう…?
何を言えば高瀬は俺を助けてくれるんだろう?
このまま刺激を与え続けられたら、下着を穿いたまま出ちゃうよ…。
「たかせ、…ンっ、もう…、出ちゃう…」
「…仁湖、言えって、」
高瀬が俺に求めている言葉…。
そんなの今の状態では考えれない。
だけど、今俺が高瀬にして欲しいこと…、それを正直に言えばいいのかな?
それだったら、もう答は出ている…。
「…ン、…た、かせ…っ」
「ん?…何…?」
「た、すけて…っ、ン、…ひぁ…ァ…」
「…仁湖、言えよ。」
「……ふァ、…んっ、ぬ、脱がして…、
い、…イかして……っ」
俺は恥ずかしさのあまり、顔を真っ赤にしてそう言うと、高瀬は俺の頭を大きな手の平で撫でてくれた。
そして額には優しくキスをしてくれる。
「…あぁ、何度だってイかしてやる…。」
「ん、…早く、…っ、出ちゃうよ…」
こんなに射精を我慢したことなんてない。
人前で射精したこともない。
恥ずかしくて苦しいけど、早く射精したい。
高瀬に早く助けて欲しい…っ。
早くイきたくて堪らない俺は、高瀬の脱ぎかけのシャツを握り締める。
焦っている俺に高瀬は気付いてくれたのか、俺のズボンのホックを外し、ジッパーを下ろしてくれた。
「………ん…ゃ…」
そしてついには、下着に手を掛けられた。
自分で「脱がして」と頼んだのだが、やはり見られるのは恥ずかしい。好きな人にこんな所まで、見せるなんて……。
「…あ…ン…っ」
ブルン、と勢い良く出る自分のペニスに羞恥を感じる。やはり我慢し過ぎていたから先走り汁をダラダラと零して、みっともない姿を現している。
「やだ、…み、ちゃ、…だめっ…」
こんなところを見られるなんて、恥ずかしい。
俺は高瀬に見せられなくて、先走り汁を零しているペニスを隠す。
「…仁湖、隠すな。
……もっと俺に全部見せろ。」
しかし隠そうとすれば、高瀬は俺の手をやんわりと掴んで、隠すことを許してくれない。
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