「だ、…だめ、…っン…あ…ぅ」
高瀬も勃起してくれている…。
男で、しかも平凡な俺なんかに反応してくれてる。
それは凄く嬉しい。
嬉しいけど…、こんなの恥ずかしくて嫌だ。
「ン、ふぁ…、っ、ひぁ、だ…めぇ」
「…駄目じゃねぇだろ?ほらこうすると、…さっきより硬くなってる…。」
「ち、ちが…っ、ん…く、ふぅ…」
…違わない。確かに高瀬の言っている通り、布越しでも高瀬の硬い物と擦れ合えば、嫌でも反応してしまう。
こんなことされたら、このまま射精しちゃいそう…。
「た、高瀬、…っ、本当にやばい…って…。トイレ、行かせて、…ンっ、早く…」
「行かせねぇ…。」
「そんな……、」
ど、どうしよう…。
日頃から一人でするほうじゃないから、こういうときに欲を抑える方法が分からない。
我慢の仕方が分からない。
「た、かせ…、俺、…ン、このままじゃ、出ちゃう…っ」
「…出せよ、仁湖…」
「で、…でも…っ」
このまま出してしまうと、ズボンとか下着とか汚れてしまう…。だから早くトイレに行かせてと言ったのに…っ。
こんな極限状態になっている今では、立てる所か、一人でトイレまで歩ける自信がない。
「ど、うしよ……、ひっ、ンっ…た、高瀬、それやめて、って…言ってるのに…っ」
嫌だ、…今日の高瀬は一段と意地悪だ…。
俺がトイレ行きたいのも分かっているのに、下着の中で出すのが嫌だと分かっているのに、高瀬は更に激しく下半身を擦り合わせてくる。
「あ…ん、だ、だめ…、もう…我慢、っ…出来ない…」
「イきたいなら、…俺に言うことがあるだろ?」
ハァハァと息を乱している俺は、すでに涙と涎で顔は汚れている。そんな俺を見て、高瀬は熱っぽい視線と低い声を出して、俺を見てくる。
「…言うこと……?」
何だよ?一体何を言えば高瀬は満足してくれるんだよ?
…頭が上手く回らない今では、考えることすら出来ない。
「わ、わからな…、…と、トイレ、行かせて…っ」
「違う。」
「ン、…っ、ひぁあ…」
間違えれば、高瀬は更に刺激を強くしてくる始末だ。
油断すれば、このまま射精しちゃいそうなくらい、我慢の限界…。
「た、すけて、…もう、…ン、お、俺…ぇ」
「…仁湖、可愛い…」
涙と涎で顔面を汚している俺の何処が可愛いと言うのだろう?高瀬の思考は本当に分からない。
俺に何を求めているのかも分からない…。
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