「……あっ。」
そういえば、こいつも“葵”って名前だった!
そ、そうだよ。普通に考えれば葵って名前の男の子も居るよな。
浮かれすぎて、思いつきもしなかった……。
つーか、あれ?
俺、さっきこいつに向かって、「葵ちゃん」とか言わなかった?
い、…言ってないよね?
あれ?
もしかして…、
「…ちゃん、……って何だよ?」
うわー、やっぱり言ってたーー!
しかも高瀬、物凄く不機嫌そうだし…っ。
やべーよ。
やっちゃったよ。
俺が顔を真っ青にして冷や汗を流していると、高瀬は別に怒鳴るとか殴るとかはせずに、俺の方を見ながら席に着いた。
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