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「だ、…駄目だよ、…高瀬、っ、ン…」


高瀬の手によって、一つ一つ外されていく。まさか脱がされるなんて思ってもいなかった俺は、もちろんすぐさま抵抗しようとするのだが、首元を舐められ吸われれば、手に上手く力が入らず、抵抗という抵抗が出来ない。


「や、…だ、ンっ、は…ぁ」


そしてついには全て外されてしまった。こんな貧相な身体を高瀬に見られるのは凄く恥ずかしい。…前に高瀬の家に泊まった時見た、高瀬の身体は俺と比べ物にならないほど、逞しかった。



「見るな、…たか、せ…っ」


「…すげぇ、…やらしい…。」


ゴクリ、と喉が鳴った音が聞こえてきたのと同時に、高瀬は俺の貧相な身体を見て、変な感想を言い出す。



「白くて、…柔らかそうで、美味そうだ。」


し、失礼な奴だ。
肌が若干白いのは仕様がないはずだ。俺は外で遊ぶほうではないし、ましてや海などは行かずに、俺は肌を日に当てないのだから…。
だけど…、柔らかそうってなんだよ?
確かに高瀬に比べれば筋肉もほとんど付いてないけど、決して柔らかくはない、……はずだ。



「っ、ン…あっ、…ちょっ…、」


美味そうだ…、と言ったのは冗談だと思っていたのだが、首元を舐めていた高瀬の舌は、どんどん下りてきた。

首元から鎖骨。そして鎖骨から胸元へと…。


味見でもしているように、高瀬の生温い舌が俺の肌を這っていく。



「くすぐった…、ん…、ふ…ぁ」


ピチャピチャと聞こえてくる唾液の音に、何だか凄くいやらしいことをしているのだということに、今更だが思う。
一体素股ってどんなことをするのだろうか?
これよりも、もっと凄いことなのかな?恥ずかしいことなのかな?
不安で仕様がない。




「…これ、喰ってもいいか?」


「んっ、…ぁ…、こ、これって…?」



高瀬は俺の胸元を舐めながら、不可解なことを訊いてきた。一体これって何のことだ?
俺は訳が分からず、見上げてくる高瀬に目線を合わせる。




「…この、美味そうな乳首。」


「…ち…っ?!ば、馬鹿!…駄目に決まって、…って、ちょ、…ン、だめだって、言ってるのに…、や、…ンぅ…」



高瀬の言っている“これ”に俺は驚く。
もちろん駄目だと言って拒否するのだが、…高瀬は俺の答なんて最初からどうでも良かったらしく、ベロリと舌を出して舐めてきた。



「…ゃ、っ、たか…せぇ、…ンァ、ちょ、…冗談、きつい、って…」



何、これ…。嫌だ。
変な感じ。何で高瀬はこんなことするんだ?




「俺、…女じゃないのに…、ンっ…」


「女じゃなくても、感じるだろ?」


「そ、そんなこと…、ふ…ぁ、…な、ない…」


「…でも仁湖のここは、気持ち良さそうに立ってる。」



衝撃的な事実を嬉しそうに話す高瀬に、俺はボッと火が噴くくらい、顔を赤くする。

…この変な感じが、気持ち良いってことなのか?


い、いや違う。…違うはずだ。気持ち良いなんてことはない。高瀬はきっと俺をからかって楽しんでいるんだ。



「…た、かせ、…駄目、んっ、もう離して…っ」


「やだ。」


仁湖の感じている姿がもっと見たい…、と甘く低い声で囁かれ、俺はもっと羞恥を感じてしまう。

そして高瀬の行為はどんどんエスカレートしてきた。
最初はただ舌で舐めるだけだったのだが、口の中に入れて舌で転がしたり、そして吸ったり、歯を立てたりと、段々と激しくなっている気がする…。




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