enst

嵐ちゃんと服


「わ、この服かわいい」

モデルの仕事をしていた嵐の迎えに来た双葉。そこに今回の撮影で使用したらしい衣装がズラリと並んでいることに気が付く。

「かわいいわよねぇ。大きなレモン柄のスカート!あんたに似合うんじゃない?」
「ええ、そう?似合うかなあ。かわいいけど」
「絶対かわいい!ねえ、着てみない?」
「はい?」

なんていってる間に、嵐は着々とスタッフに声をかけに行ってしまった。まあ次の仕事のことで話がしたくて合流しただけだし…時間は正直なところまだ余裕だ。
着てみない?なんて、目の前のスカートを見てかわいいと呟いてしまったばかりに。いやまあ、かわいいんだけど。かわいいの!かわいいけど、似合う似合わないとは話が別というか〜!?

「双葉ちゃん、はい、許可もらったわよ」
「え!?」
「じゃあこれ持って。あ、他はどうする?トータルコーディネートしちゃう?」

嵐からスカートを受け取り、嵐は他の服を吟味し出す。あれ。これどうなっちゃうのかな。






「……変じゃない?」
「とっっってもかわいい!やっぱり似合うじゃない!」
「似合ってるならよかった」

着替えてみて鏡を見て、自分的にはアリだと思った。それでも他のひとから見た感想はほしい。
嵐は着替えて出てきた双葉を見て「きゃぁん!」と乙女の声をあげていた。嵐のお眼鏡にかなったようでよかったと安堵する。

「そういえばね、もしよかったら引き取ってもいいですよって言われたの。そのまま買い取りしない?」
「へ?買い取り?」
「モデルが着たやつだから、多少は安いと思うの。新品じゃないしね。それでもそこそこの値段はするだろうから…双葉ちゃんが気に入ったのならどうかしら、と思って」

さんざん御膳立てをされ、嵐にもお墨付きをもらい……気分がよくなっていたのは認める。ひとめぼれのかわいいスカートを身に付けている自分に勝てず、そのままお買い上げとなったのは言うまでもない。




業界の細かいことはわからないので…買い取りとかできるのか、そういうモデル以外もできちゃったりするのかは完全に妄想です。



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -