4.お人好しはほどほどに
「チームメイトの自覚ってなに?どぉやんの?」
「知るか!」
私は他人事のように影山とはもう1人の子を眺めてる。
私は別に、ここでマネをやりたい!っていう気持ちは一切ないから、閉め出されてもなんとも思わないけど、さっきの主将さんの顔をみて、これは本気なんだ、本気で春高に行くつもりなんだと、少し羨ましく思った。
そんななか、影山が2対2での試合やることを提案した。
また2人が言い争いをしているとき、
とても綺麗な人が現れた。マネージャーさんかな?
すごい綺麗な人で私は眺めていた。
「ねぇねぇ!」
「え?私?」
「そう!俺日向翔陽!」
「私榎崎しずく。日向でいいのかな?」
そういうと日向は人懐っこい笑顔て頷いてくれた。
「榎崎さんは影山の彼女なの?」
「は?」
「え!だって一緒に体育館にいたから」
「えー、違うよ、ただ拉致られただけ」
「拉致ってねぇーよ」
私は体育館へきた理由を日向に告げた。
「だから彼女ではないかな?」
「そっか!」
このまま帰ろうかなって思ったけど、2人がどうなるのか気になって、影山と日向が先輩たちに試合申し込むまで一緒にいた。
なんてお人好しなんだ。
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1週間後、2人の他に入る1年生2人と3:3の試合をするらしい。
その試合に勝てば入部を認めるという条件らしい。
負けたら影山はセッターをやらせて貰えない。
そのことで影山はすごい怒っていた。自分のポジションに誇りを持ってるんだなって。
ちなみに私はというと
「え?マネはしない?ならなんで日向たちといる?」
「えっとそれは2人が無事入部できるかなって気になって...」
「こいつ、バレーの知識はあるんでマネージャー向いてますよ」
「ま、影山!私はやらない!って!というかないよ!幼馴染みがやってるだけなんだってば!」
その言葉をきいた主将さんは.....
「なら日向と影山のチームが勝ったら榎崎は烏野のマネージャーをやる!これで行こう!」
「はい??」
ちょっと待って!それってわたしにメリットない....
「マネージャー募集してるんだよ、よろしくな!」
あの時喋った先輩が少し楽しそうに肩を叩いてきた。
「なら1週間後!」
なんか成り行きで男子バレー部のマネージャーになりそぅす。
ま、まだあいつらは試合してないけど....
さようなら、私の帰宅部ライフ
お人好しは程々に
(はじめちゃん!私、知らないけど男子バレー部のマネすることになりそう!?)
(それ及川には言うなよ)