きらきら、ひかる。





『きれい…』

ベッドの上で呟いたら、香宮夜は嬉しそうに微笑んだ。

ベッド上の天窓は、彼の自慢のものらしい。




::::::


『不思議だろ』
『うん?』
『今見てる星は、ずっと昔の星の輝きなんだぞ』
『へぇ…!』

二人で天窓を仰ぐ。
晴れ渡った空にはキラキラ輝く星が散りばめられていて。


『こんぺいとうみたい』
『…名前はロマンがないなぁ…』


花より団子と言うか。
と、呆れられたから一応反論しとこうか。


『そんなこと無いもん。""美しい""より""可愛い""がいいの、私は』
『ん、』

むちゅ、下から唇を彼のそれに押し当てる。
香宮夜が目を細めてふ、と笑ったのが分かった。

『キスも色気がない』
『む、』

ちゅ、ちゅ、と唇が何度も触れ合って、漸く離れたと思ったら""キス""より""ちゅう""が良いのかとからかわれて。
そんないじわる言うならもう、キスしてあげないよ。

『ん、』
『ん?』
『大人のキス、していーよ』
『え、』

舌をちょっと出してみた。
恥ずかしいんだから早くして欲しい。
これでまた笑うなら、拗ねて寝てしまおうと考えて。
香宮夜ちゃーん早くーと照れ隠しでからかい混じりに見上げたら、意外や意外。真っ赤になっている彼が居た。

『香宮夜?』
『あ、えっと…』
『?…しないの?』
『す、る…っ』
『?』


顎を掬われ上を向くと、サラリと長い髪が降ってきた。
艶々してて、すごく綺麗。
流れる髪をすきながら目を伏せていたら、突然出した舌を吸われて背中がゾクリとした。
ザラザラした舌同士が触れ合って、粘着質な水音が室内に響く。

最中、優しく頭を撫でられて気持ちよくて、ああもう全てを委ねようと回らなくなりつつある頭で考えた。


『ん、』
『ちょ、名前…、』
『…やめちゃやだ…』

髪から指を解いて首に腕を回して引き寄せれば、油断していたのか簡単に崩れてベッドに沈む。
…けれど、流石サッカー選手と言うべきか。彼は私を潰してしまう前に肘と膝を付いて寸でのところで止(とど)まった。
呆れ顔と言うか困り顔の彼越しに、天窓の円の中でキラキラ光る星が見える。
きれい、と呟いたら優しく笑った香宮夜からキスの雨が降ってきた。




end






香宮夜ちゃんは本当に男の子なんですか。
雛乃んと同じくらい信じたくないです←


笑。


星の輝きが云々かんぬんはどっかで聞いたようなってレベルなんで適当です本当にすみません本気にしないで下さい。

(゚-゚)



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