episode:05 また問題が生じました。 ベッドが一つしかありません。 『寝床が無いのか』 『一人暮らしなもので…』 そして来客用の布団もない。 女の子が来たら一緒に寝るし、男なんか来ても泊まらないし…。 『私ソファに寝るので沖田さんはベッド使って下さい』 『そふぁ…?とは、てれびの前の長椅子か』 『そうですそうです』 『俺がそちらに寝よう』 『ダメです風邪引きますよ』 『それは名前も同じだろう』 『う、私は大丈夫ですから』 沖田さんをソファなんかに寝せられない。 秋も中頃で朝は少し寒いんだから。 私が譲らないでいると、沖田さんは少し考えてベッドを見た。 そして私を見る。 『一緒に寝るのは駄目なのか?』 『はい…?』 『確かに…夫婦でもない俺たちが同じ床で寝るのは気が引けるが…』 『は、はい…』 『この寝床は広いし、二人ならそう付かずとも寝れるだろう』 『は、はぁ…』 どうだ?と微笑む沖田さんの、耳が少し赤い。 ちょっと無理してるんだ…よね。これはもう、この提案を拒否するわけには行かない気がする。 『わ、わかりました…あ!大丈夫です何もしませんから』 『…それは俺の台詞じゃないのか?』 『え!?あ、ええっと…』 軽いノリで冗談を言ったら真面目に返されてしまってコッチが恥ずかしくなった。 お、沖田さんそんな事言われたら意識するじゃないですか…っあああ…なんかドキドキする…。 : ・ 『ん…、』 『…』 ゴロン、隣で名前が寝返りを打つ。 くうくう寝息を立てる彼女は、年より少し幼く見えた。 『しかし…なんと無防備な…』 先ほどの緊張した顔は一変し、寝付くのも早いが既に安心しきった顔と言うか…。 未来ではこれが普通なんだろうか…分からないから口出しが出来ないが、 『(なぜこんなに布面積が少ないんだ、未来の服は…)』 仰向けになったまま、ちらりと名前の方を見る。 うん、と動く名前の素足が触れて。 心臓が跳ねた。 『(心臓に悪い…)』 どきどきどきどき。 心臓は早く動く。 奥ゆかしい…訳では無いが、お転婆でもなく。がさつではないし、だからと言って大人しい訳でもなく…。 なかなか新鮮と言うか今までに無い女性と言うか。 『ん、沖田さん…?』 『…名前?』 『眠れないんですかぁ…?』 何時もより随分ゆっくりとした口調で語る名前は、寝ぼけているのだろうかふふ、と笑って。 『大丈夫ですよ、きっと』 『っ、』 『大丈夫だから…ゆっくり寝て下さい…ね?』 俺を抱き寄せ背中を撫でる。 思考が追いつかない俺は、少ししてから目の前に見える谷と、顔を包む柔らかいものとを理解し固まる。 『…!…!!』 『ん…、』 『(…これは、まずい…!)』 と言うか、なんか大きくないか…? 離れようと手を添えた先は柔らかくて、しかも手のひらいっぱいで戸惑いながらモゾモゾとしていたら名前は髪を梳いてきて。 『何も心配はいりませんから…』 『…』 『だから、沖田さんもユックリ…寝て下さい…』 優しい声に、抵抗するのを諦めた。 新撰組に入り、病に侵されながらも今まで頑張ってきたが… 『(少しくらい、いいか…)』 温かい彼女の体温を感じながら、俺は瞼を落とした。 next ベッドはダブルだから広いっちゃ広い。 けど、昔の人からしたら夫婦でもない異性と寝るだなんて考えられないんじゃないかな、と。 私の中で、沖田さんって純粋で素直で近藤さんや土方さんにワンワンってしっぽ振って懐いてるってイメージで女性関係全く想像出来ないんですが、実際は土方さん達と遊郭行ったりしてたとか。(まあ普通の男なら可笑しくない話) でも本当に好きだった人には真面目だったらしいですよ。 当時のおつぱい事情は知りませんが、昭和後期くらいまで平均AとかBとかって言ってた気がする…。まぁ今みたいに「くびれた身体=魅力的」って概念では無かったんじゃないかなぁとは思います。 因みに主のルームウェアはショートパンツにTシャツです。 沖田さんは破廉恥とかはしたないとか思っても、未来なんで口には出しません。 (そーゆーもんなんだろうなと勝手に納得) 沖田総司情報は某うぃきのぺでぃあから。 興味があるかたは是非。 沖田さんが良い人すぎて凄く好きになる(と、思う) 犬猫 prev / next
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