稼ぐに追いつく貧乏なし(3/4)


奇襲を仕掛けたミルフィオーレの隊員に姿を幻術で変えて、易々とメローネ基地に潜入した。
クロームさんと二人でこっそりと潜入しようと思ったのに、私達の行動を見透かしていたのか、草壁さんに捕まり、クロームさん、私を含め、さらに雲雀さん、草壁さん、ランボくん、イーピンさんと予定より多い人数で潜入した。

群れることが嫌いな雲雀さんとは途中で別れ、私も草壁さんがいるなら、と別に動くことにした。大人数で動くより、一人で動いた方が得策な場合もある。


「こんなところでいいですか…」


支給された小型のPCを基地内の配線に繋げる。ジャンニーニさんから借りたPCだ。電源を付け、起動を待つ。
起動を待っている間にUSBを挿し込む。中身はハッキングのプログラム。まさかこんなところでかつての生業の一つ、諜報の経験が役に立つとは。

PCが起動すると、USBの中に組まれていたハッキングプログラムが立ち上がる。求める情報はこのメローネ基地の地図。手早く目的の地図を手に入れ、回線からプラグを取る。これから一仕事ある。肩を回しながら回線を切断した。

目的地への道のりは、結構長いみたいだ。途中途中にコンピューターが設置されている部屋がある。そこで情報を得ながら、破壊しながら先を目指すとしよう。


<<< >>>

back




×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -