2 ガシャーン 静まり返った部屋に響いた、ガラスの割れる音。 みんな、呆然とした。 スクアーロが頭にワイン瓶を殴りつけられて倒れ込んでいた。 「いっ…ってぇ!!なんだこ………ら……………?」 キラキラの銀髪から真っ赤なワインを滴らせて、危害を加えた人間を銀の目が睨みつけた。 「…ぼ…………す……………」 「ちっ…カスめっ」 みんなが呆然とするなか、当たり前の様に起きて動いてるボスはスクアーロの長い髪を掴んで、引き摺って部屋を出て行った。 「あはっ。…帰ってきた!」 思わず声に出した。 さっきまで感じてた物足りなさが埋まった気がした。 きっと楽しいことがおこるよ。 お帰り。おはよう、ボス。 レヴィなんか、気持ち悪い顔して泣いてる。 こっちからは見えなかったけど、ボスはさっきどんな表情してたのかな。スクアーロ、今頃泣かされてるんじゃねえ?とか色々考えてるうちに、場はお開きになった。 明日からが楽しみ。 [mokuji] [しおりを挟む] TOP |