小説 | ナノ




12



下腹部に這わされたザンザスの指はスクアーロの胎内をぐちゅぐちゅと音を立てて揺さぶった。


「ひっ……あっ…あっ」


乱れた呼吸に、開きっぱなしの口からは息をするたびにヒュウッと音をさせながら嬌声を奏でた。


「スクアーロ、ザンザスの指そんなに気持ちイイんだ?」


スクアーロがとろんとした目でディーノを見上げるとキラキラとしたハニーブロンドを揺らしてニッコリと笑った。
後ろからスクアーロを抱えて右手の平で胸の感触をたぷたぷと楽しんでいたのだが、目の前で繰り広げられる愛しいスクアーロの痴態に我慢も限界に近付いている。


「ねえ、俺が先に挿れたいな…だめ?」



男相手に可愛い子ぶっても仕方ないが、ディーノが上目遣いでザンザスをチラッと見た。


「だめだ」



「えー…ザンザスはいつもスクアーロとシてるのにズルい」


「…んなにシてねぇ。コイツが逃げるからな」


「あれ、暴力とか薬とかで無理矢理はやらないんだ?」


「んなことするかっ。」
(暴力はなくはないが)


「ふぅ〜ん…それ聞いてちょっと安心した」


「…んっ…お前…らっ、人の体で遊んでねぇで、離せよぅっ…」



スクアーロは少し前までバタバタと足を振って足掻いていたが、その反動でザンザスの指をより深くくわえ込むことになり抵抗をみせなくなった。しかし未だ逃れる隙を窺っていた。



「スクアーロ、この状況で2人から逃げるよりも大人しくしてさっさと終わらせた方が楽じゃない?」


「…はぁ゛?」


「ってなわけで、俺のしゃぶってよ。…先に挿れさしてはくれないらしいし?」


そう言って、額にチュッとキスをした。


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