小説 | ナノ




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うっとりと艶めいた声で何度も『可愛い』と囁くディーノに、少し胸がキュンとした。

(ザンザスは、だって、そんなこと言わない)


ヒリヒリと痛む右乳房の先端はだんだん熱くなってきた。



(跳ね馬の手、気持ちイイ…)

さわさわと、優しく触れるディーノ。時折、チュッと軽くキスを落としてくる。


「んっ」



今まで優しく扱われた事などなく、特にセックスに於いてはザンザスが最初で全ての幼いスクアーロには、優しく触れられるだけで何か全身がムズムズとした感覚がある。
モジモジと脚をすり合わせるように動くと、ザンザスの体に擦りよる形になり大きな手によって太ももを捕まえられた。



「…そんなにソイツはイイか?」


「…ひっ…やだっ、ザンザス!」

両足を持ち上げられ、膝を抑えられた状態で大きく左右に割り開かれた両足は、膝から先をバタバタと動かしても解放される様子はない。


「おい、テメェ片方押さえとけ」

「え〜…俺もしたいのに〜」


嫌そうな声を上げたディーノはスクアーロの顎を捉えていた左手を解くと、スクアーロの左脚を抱えた。



「スクアーロ、少し起き上がれる。…俺の膝に乗っていいから上半身起こしてほしいな」


ディーノは『お願い』のような口調だったが、有無を言わさず肩を支えて背中を浮かされる。



「起こすんなら両足抱えろ」


「それじゃ俺両手塞がっておもしろくないじゃん!やだよ〜」

「ちっ」



舌打ちをすると、ザンザスは起き上がったことによって近付いたスクアーロの薄く開いた唇に舌をねじ込んだ。



「…っ…んぅ……ぅっ」


柔らかくヌルヌルとした舌が口内を貪り、ツーッと透明な糸を引く程に混ぜ合わせられた唾液をぼんやりと見つめながら胸の奥から息を吐いた。


「ひぁっぁぁぁっ」


息を吐いたのも束の間、脚の付け根の熱く湿った箇所に乾いた指を這わされ、今度は詰まる程に吸うことになったのだった。



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