「………そうか、私のシーツがないのか…。ならばどちらかの布団を借りる他はあるまいな。」 やんややんやと揉めに揉めた後、ベルホルトは腕を組み顎を撫でながら結論付けた。 「え、主様と一緒に寝れるんですか!やったぶふ!」 さっきから仕置きをされ続けているシャンである。ガロットのチョークスリッパ―を延々と食らいながら得た一瞬のときめきが飛散した瞬間だった。 「大変申し訳ございません。今宵はどうか、私のベットをお使いになって下さい。これ(シャンさん)はタンスにでも詰めておきます故、私はシャンのベットを使います。」 「何でですかああああ!俺はタンスに入るほどミニマムじゃないっすよ!!川の字で寝ればいじゃなっふ!!!」 発言を許された途端に締め上げられる。ガロットは終始真顔だった。 「川の字とはどういう状態だ?3人で並んで寝るということか?」 「そうです!3人で寝るんです!」 「貴方と一緒に寝れるようなベットがこの屋敷の何処にあるんですか」 「じゃぁ、俺はカーペットに寝ますから!」 「カーペットに執事を寝かせられる訳もなかろう?」 「主様、”河”の字で寝れば良いのでは?」 「ん?」 「………………………………、俺は五体満足ですか!!!!???」 やんややんやして、結局新しいシーツを買いに走らされたシャンさんがいたとかいないとか。 今度こそ本当に fin. [mokuji] [しおりを挟む] |