問題解決、新たな問題
「だって、あんた、金髪の人は視界にもいれなかったって言ってたじゃない。」
そういわれてみると、一年のとき金髪の人から絡まれた記憶がある。
ひたすら恐くて逃げまくってたような…
でもそれが、どうつながる……
あ、
――「あ、あの人金髪やめたんだ。」――
――「金髪なんて視界にいれようとも思わなかったからつい」――
「日向金髪だったな。全然似合わなかったけど。」
「るっせぇ!!」
「ま、問題も解決したことだし、あたしは帰るわ。」
「あ、私も「は?」…え?」
「何言ってんの、あんたは日向くんと帰りなさいよ」
いやいや、あなたが何いってんの
「日向くん、いいでしょ?」
「あ?別に構わねぇけど。」
「はい決定、バイバーイ」
ひぃちゃんは無情にも私を突き放していった。
物理的にも突き放していった。
「うわっ、(ドンッ)ひぃちゃんっ!!」
突き放した先には日向くん。絶対狙っているぞ、あの女。
「っと、大丈夫か?」
「だ、だいっ、だだいじょ」
「落ち着けよ」
ダァホと言いながら、頭をぺしぺしされた。
「俺、着替えてくるから、少し待ってろ。」
逃げる訳にもいかないので待っていると、一年のとき同じクラスだった、こが……、うん、わからん。とりあえずコガくんと水戸部君が話かけてくれた。
12.問題解決、新たな問題
――――
「頭ぺしぺし」=ぽんぽんって撫でるアレ
非常にうらやましい
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