08
「じゃあ、お先に」

いつもと変わりない日常を過ごしながらも、私たちの結婚式は確実に近づいてて。結婚初夜、そんな話をしてたからふと、初めてダイゴさんとそういう事をした日の事を思い出した。

「ふふ…恥ずかしがる事なんてないのに」
「だって……っ!」

裸を見られた事もそうだけど、何よりあんな声が出ちゃうなんて…。そんな事も今では、当たり前なのかな?でも…、そうでもないかも…?

「かなこちゃん…どうしたの?」

代わってお風呂に入ってたダイゴさんは出てくるなり、また面白い顔をしていたよね?なんて突っ込んでくる。とりあえず黙ってみようかな。

「そうだかなこちゃん、腰が張っていると言っていたよね?おいで?」

少しだけ大きくなったベッドに呼びつけられて、うつ伏せになる。意外と手先の器用なダイゴさんが施すマッサージは、なかなかくせになりそう…!

「どう?少しはよくなった?」
「うん、ありがとう!」

何かスッキリした気がする…!お礼を言って寝ようと思ったら突然、こんな事を言われる。

「かなこちゃん…ここに少しついたみたいだね?」
「え"……」

それって…、私が太ったって言いたいの…!?軽く睨んだら、そんな顔で見るなよ、ってのんきなんだから…!


bkm
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