「…ねえミクリさん」
「何だい?かなこちゃん」
「ルチアちゃんってまさか…、ミクリさんの子供…だったりして…?」
え…?何でここで間…!?改めてミクリさんの方を見ようとしたら突然、耳元でこんな事を言うの。
「きみとの子供なら、もちろん可愛いだろうね…」
「え……っ!!」
…なっ、何言い出すのミクリさん…!途端に恥ずかしくなって思いっきり叩いたのに、何事もなかったかのように話し始めた。
「…ルチアはね、わたしの姪なんだ」
「そ、そうなんですね…」
「昔はわたしもコンテストライブに出ていたんだが、ルチアの方が才能があったようで、わたしはジムリーダーに落ち着いたというわけさ」
……。でも、ちょっとだけ、ミクリさんのホンキも見てみたいなあ…。なんて言ったら、余計なお世話かな?
「もしもかなこちゃんが美しさコンテストのマスターランクに挑戦するというなら、受けて立とうではないか!」
「…え?はい、そう、ですね…?」
「一度でもきみを負かす事ができるならわたしは、どんな事でもしよう!」
「は、はあ……」
な、何か…、余計なスイッチ入れちゃったな…。終いにはダイゴさんも呼んで彼の前できみを負かしてみせよう!とか、ちょっと性格に問題アリ…!?ダイゴさんに言わせれば、
「チャンピオンを受け継いでくれて嬉しいけど、彼には元々願望はあったと思うんだ、ボクは」
だそうで…。でも、その前にユウキくんと勝負しなきゃね!どのコンテストにしようかな?
「……ひゃあ!?」
「どんな声を出しているんだい?かなこちゃん。記録は終わったから、出口まで送ろう」
…何だ、急に腰に手を回されてびっくりしちゃった…!迎えにきたダイゴさんにコンテストライブの話をして、少しだけ今度の旅の話をした。