「材料を集めたら、あたしに話しかけてね!」
似たようなものがいっぱい落ちてて、どれがいいのかよくわからないけど、美味しそうな匂いのするものや、花がたくさん咲いているところや、しっかり生えているところからそれぞれ、マゴのみとあまいミツ、おおきなねっこを拝借させてもらった。
「ポケモンが狙っているものだと、後で襲ってくるかもしれないよ」
途中、マオさんがそう言ってた。それから、
「花に誘われ、ポケモンが集まるという……」
「……カキさん!?」
さらに、
「あら、かなこさん。もしかして、マオの試練ですか」
「スイレンさん!」
アーカラ島の2人のキャプテンは、マオさんに呼ばれてるみたいで。全て集めた材料から料理を作る時に使う、おいしいみずとふといホネ。その役割を担っていたみたい。
「さてと、マゴのみをお鍋に入れちゃって……!スイレンからもらったおいしいみずを注いで……!カキから借りたふといホネで、あまいミツをかきまぜて……!さてと、料理の仕上げ……特製のスパイスをひとつまみ!」
ポケモンが狙っていた材料を採ってきちゃったから、カリキリとキュワワーとウソッキーと戦って、ついに。
「はい!スーパーマオスペシャル、美味しく完成でーす!!」
え……?何か、不思議なにおいが辺りに漂いはじめた…………!?
「……きゃあ!」
あたしの後ろから現れたのは、一際大きいぬしポケモン、ラランテスだった。強そうなオーラをまとって、草タイプの威力の高い技を次々と放ってきて……。
「ガラガラ、ダイナミックフルフレイム!」
このために練習したんだもん、ガラガラと力を合わせて炎タイプのZ技を放つと、ぬしポケモンはマオさんの作った料理を食べて、ジャングルの奥に帰っていった。