「ほう!ウソッキーとやらも、調査対象にしたくなる興味深いポケモンだぞ。苦手な水を浴びないように、植物のふりをしているとはな」
「あ、アローラ……」
6番道路へ行く手前、道を塞いでいたウソッキーたちにミズZを見せたら、慌ててその場からいなくなった。その様子を見てたらしい……ウルトラ調査隊の人たちが、今度は自分たちの馴染みのあるポケモンで、って勝負をしかけてきた。
「ポケモン勝負のお相手を、お願いできますか?」
「はい、もちろん」
パートナーたちを強くするため。勝負を断る理由なんてもちろんなくて、ゼンリョクでお相手させてもらった。ベベノムの繰り出すベノムショックは威力があって、そう簡単には勝たせてくれなかった……けど。
「……ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ!」
弱いのはポケモンじゃなくて自分、そう言ってたこの人たち、まだわからないことだらけだけど、悪い人じゃないのかも……?そんな気がした。
「お主のZパワーリング……その光、懐かしさを感じた」
「先祖が見ていたという、かがやきさまの光、でしょうか?」
「かがやき、さま……?」
ちょっとカクカクしてたけど、アローラの挨拶をしながら彼らは元来た道を戻っていった。ウルトラ調査隊の人たちとウソッキーがいなくなったら突然、男の子が話しかけてきた。
「ウソッキーたち……ロイヤルドームで鍛えるのかな?」
「ロイヤルドーム?何?それ」
「ロイヤルドームでは、バトルロイヤルができるんだぜ!」
バトルロイヤル?とりあえず、ポケモン勝負ができる施設っぽい!?ロトムいわく、ロイヤルアベニューの中にあるみたいなんだけど……。
「ポケモン、ロトムの秘密、知ってるロト?」
「ん?なに?」
ムーランドに乗ったタイミングでロトムが話しかけてきた。ロトムたちは、電化製品に入り込むことができるんだって!でもそうか…、この図鑑に、入ってるもんね。