(危険を感じると、ワープする能力を持つ……開いた穴から出てくる、何か……?一体あの人たちは、ほしぐもちゃんの何を知ってるというの……?)
この時のあたしには、これから起きるとんでもないことが何なのか知らずに、のんきに島巡りをしてたの………。
「かなこー!あー、リーリエいたー!」
ほしぐもちゃんを連れて、リーリエとふたりメレメレの花園を出るとそこには、試練をこなしたからさーと得意げに話すハウがいた。
「かなこー、いきなりだけどー、どれだけ強くなったか確かめさせてー!」
「あ……うん、もちろん!」
唐突にポケモン勝負を挑まれた。でも、ちょっとだけ自信がついてきた今なら、負ける気がしない……!ハウと一緒に、最高の勝負を楽しんだ。
「くー!ポケモンたちのいいところ、もっともっと見せたかったー!」
「おお!さすがかなこ。リーリエを見つけてくれて、感謝してるぜ!」
ハウの声に重なるようにククイ博士がこっちに向かって歩いてきた。いよいよ残すは、しまキング…ハラさんによる大試練だけ!あのハラさんと戦える…そう思うだけで高ぶる気持ちを止められなかった。
「ダイヤよりも硬いぼくのプライドを傷つけるとは!」
みんなは先に行っちゃったけどあたしは、3番道路のトレーナーと戦っていた。エリートトレーナーのタクヤさんと接戦の勝負をした後、技マシンをもらって、ママに声をかけて、リリィタウンへ向かったの。