07
「足音聞こえたから来たよー!」

ハウオリシティをふらふらしてたら、後ろから声をかけてきたハウと観光案内所に立ち寄って、ロトム図鑑にポケファインダーをつけてもらった。

「「え?」」
「今の何だろうねー!」

ロトムがいきなりあたしたち三人の写真を撮り始めたり。壊れた壁の隙間から見えるピカチュウをこっそり撮影したり。

「じゃあ、リーリエ、ちょっと見に行ってみよう!」

ママが選んでくれた服しか着たことがなくて、自分に何が合うかわからない…そう言うリーリエとブティックでウィンドウショッピングしてみたり。

「あっ!イリマさん!」

リーリエと別れて、案内所で会った人の代わりにポケモン図鑑を埋めてたら、ポケモンセンターの前にイリマさんがいて。島巡りお助けシール…通称ヌシールを集めてみてください、そう言われて。その時聞いたのが、スカル団、という言葉。

「どうやら、スカル団が向こうで騒いでいるようなので、見てきますね」
「え…?あ、はい……」

島巡りの邪魔をする人たちみたいで、ロトムも警戒してた。何となくイリマさんのその言葉が気になって後を追いかけた先に、変なしゃべり方をするならず者の集団、スカル団がいた……。

「わぁここ!すっごい広い……!」

思わず声に出ちゃうくらい広いお家の庭にちょっとお邪魔して、ヌシールをはがした。これがあの人の家だと知るのは、まだ先の話だけど。


bkm
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