06
「何か、呼び出されるほどのまずいことをなさったのですか?」

なんて、真面目に言うリーリエがまた面白くて。ポケモンの回復手伝ってくれてありがとう、それだけ伝えて2階に上がると、教え子の1人がキャプテン、という先生が相手をしてくれて。

「はい!キャプテンのイリマです」
「初めまして、かなこです!」

イリマ…と名乗った青年は、一応富裕層に入るかもしれないあたしからしても、すごく育ちがよさそうで。何より綺麗に微笑む人だなって思った。そしてこの人が先生の教え子のキャプテン、なんだ……。

「試練……?」
「ええ。キャプテンというのは、しまキングに挑むための試練を与える者です」

ハウオリシティを抜けた先にある茂みの洞窟、というところでその試練が行われるみたい。大変そうだなぁ……って他人事のように聞いてたけど、キミのチャレンジを心から待ってる、なんて笑顔で言われたら行ってみたくなっちゃう…なんてちょっと単純。

「ありがとうございましたー!」

スクールの皆さんや博士に見送られて。さっきまで道を塞いでたケンタロスを、ハラさんが鎮めて。撫でてくれますかな、そう言われて撫でようとしたら、

「ボクの方がすべすべロト〜」

なんて言うロトム、可愛かったな!

「ポケモンや人に出会うことで、人生は面白くなりますぞ!」

ハラさんのその言葉に大きく頷いてあたしとリーリエ、そしてハウは、メレメレ島最大都市のハウオリシティへと急いだの。


bkm
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