03
「かなこちゃん、近いうちリーグに顔を出すかい?」
「うん…そのつもりだけど、何か用事でもある?」
「…いや、そうじゃないんだ。けど、ボクはなかなか行ける時間がないから…」

……そう。あのダイゴさんがここ最近、真面目に仕事をするようになったの。もちろん社長はしばらくはムクゲさんだけど、雑用というか…内部のすごい事を任されてるのは確かみたいで。実は私も誘われてるんだけど、まだちゃんと籍を置いてなくて、ポケモン図鑑完成とブリーダーの方と兼任って表現が正しい気がする。

「何かあったら言って?みんなに伝えとくから!」
「うん、頼んだよ」

でもそんな忙しい中でもお得意の石集めはやめないんだよね…こないだのカロスでも。

「そういえばかなこちゃん」
「どうしたの?ダイゴさん」
「前に来た時にボクたちは、輝きの洞窟に行ったよね?」
「うん…それが?」
「あそこにはまだ…、知られざる石が眠っている気がしてならないんだ」

……。仕方なく頷いたら、メェークルに乗りに行ったよね?って満面の笑みで。結婚しても悪戯っ子なのは代わりないんだよね。ミアレシティでガレットを食べたり、ヒャッコクシティのあの日時計を二人で眺めたり、復旧したボール工場を見学したりして。

「また、来てもいいかな?」
「ふふ……」
「ん?どうしたの?」
「次は…、アローラだよね!」

わたしたちの結婚式は、常夏のアローラに決まった。アローラ特有のポケモンもたくさんいるみたいだし、楽しみだな!


bkm
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