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「わしが、デボンコーポレーション社長のツワブキだ!きみのことはさっき聞いたよ!なんでも、うちの研究員を2度も助けてくれたとか」
「いえ、たまたまですよ…」

デボンコーポレーション。ここ、ホウエン地方きっての大企業。そんなところの社長さんに褒められちゃった…何か照れくさいな。

「…で、そんなすごいきみに、頼み事をしたいのだ!もちろんわしはすごーい社長であるからな!ただでお願いするというような、ケチな真似はしないのだ!」

そう言うとポケナビ(今更だけど本当の名前はポケモンマルチナビというらしい)を貸してみなさい、って。見た目よりも気さくな人で良かった!

「…あ、ありがとうございます」
「今追加した機能は、テレビナビといってな、世界を旅するトレーナーの必需品なのだよ!そいつを使えば、世界の様々な情報や、きみの友達に関する最新のお知らせをいつでも受け取ることができるぞ」

へえ…今度使ってみよっと!テレビナビの機能に感動していると、肝心のお願い事なのだがね、と社長。

「ムロタウンにいる、ダイゴという男にこの手紙を渡してほしいんだ」

ダイゴ、という人へ渡す手紙を受け取ると、社長が行き方について教えてくれる。

「ムロへ向かうためには、海を渡る必要がある。104番道路の小屋に住む、ハギという船乗りに手助けをお願いしておくからね」
「…はい、わかりました」

そこに行けば力を貸してくれるからね、という社長にお礼をして、デボンコーポレーションを後にする。あれ?ハギって…ピーコちゃん連れたあの人、じゃない!?早速、お邪魔する事になるなんてね…。偶然って怖いと思った。

「…あれ?ユウキくん!」

外に出たらちょうど、ユウキくんに会った。ポケモン図鑑の数を競いあった後、ハギさんが小屋に帰るところを見た、って教えてくれた。


bkm
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