ブルーシャドー
ヒロイン:oras主人公


「よお、かなこちゃん」

オレたちアクア団とマグマ団が協力し合う関係になってから、2年くらい経ったか?相変わらず世界を救いなすったかなこは、アジトへ顔を出しに来る。

「アオギリさん…見てください!色違いのサメハダーです!」
「ほお…こいつァ珍しい」

ふと胸の膨らみに目がいっちまった、コイツも、出会った頃と比べりゃ多少だが、女らしくなってきたんじゃねえかな。

「アオギリ、かなこの事厭らしい目で見てんじゃないわよ」

最近のイズミの口癖。そんなにオレの目線はヤバいのか?まるで自分の家族みてえに面倒みてっから、特にそう思うのかは知らねえが。それにだ…、

「女の尻ばかり追いかけてるキサマに、彼女は相応しくないだろう」

マツブサの野郎…、論外だと思っていたが、アイツもかなこ狙いだったとはな…喰えねえ男だ。あんな下衆野郎にくれてたまるかよ。


「アオギリさん!お久しぶりです!」

半年くらいの時が過ぎて、バトルリゾートで偶然、かなこに会った。初めてタッグバトルをしたが、悪くねえな…ハマっちまいそうだ。

「…そうだかなこ、これからアジトに寄ってかねえか?」
「…はい!良いですね!」

何の警戒もなしに頷く様子じゃ…、まだ世間てヤツを知らねえな?幾ら年食ったとは言えども、ガキンチョには変わりねえんだな。

「アオギリさま、お帰りなさい!」
「オウ。そうだ、頼まれてくれや」

アジトに残っていやがったしたっぱを適当にあしらった。それでも尚、コイツは警戒する気配すら見せねえ。

「ゆっくりしてけよ、かなこちゃん」
「はーい!」

しばらくはアジトの中を見学させてやったが、ここからは大人の時間だな。そう思ったら口が勝手にオレの部屋へ来いよと促しちまっていた。

「……さて、と」

おもむろに扉を閉めりゃ、何かを察知したのか、いきなりかなこはそわそわし始めた。さて…、どうすっかな。

「邪魔者はいなくなったな。かなこ…テメェならどう考えんだ?この状況」
「…え?あ、あの…どういう……?」

ジワジワと距離を詰めてやると顔を真っ赤に染めやがって…、可愛い反応すんじゃねえ。

「アオギリ…さ……?」
「逃がさねェよ…」

ガンッと鈍い音が鳴り響く。逃げ場を失っちまってあたふたしている。ギラついた目で上から下まで見てやると、観念したみてえだ、力が抜けちまったかなこ。

「どうすんだ?かなこ。このままオレの餌食になるか?それとも…」

どのみち、タダで帰す気はさらさらねぇけどな。覚悟しとけよ?ガキンチョ……


bkm
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