「やったー!」
ポケモンを捕まえるのにも慣れてきて、トレーナーには自分から話しかけられるようになってきた。そして今、カナズミシティという、大きな街にたどり着いた。色々あったよ、色々…。お坊ちゃんと戦ったら、
「ねえ…、勝負なんかよりこれから遊びに行かない?きみ、結構タイプなんだよね…」
とか言って迫られるし、トウカの森に入ったら…
「キャー!助けて誰か!虫!虫!」
年甲斐もなく大きな声を出してたら、
「ねえちゃん、虫ポケモンが怖いなんてバッカじゃないの!?」
って短パンくんにバカにされるし、さあ出口が近づいてきた!と思ったら、白衣を着た人が、
「ねえ、きみきみ、この辺りでキノココってポケモン見なかった?おじさん、あのポケモン好きなのよね」
っていきなり話しかけられるし、そんな事してたら、変な連中と戦う事に……。
「待ち伏せしていたのに、いつまでもトウカの森でうろうろと…待ちくたびれたから来てやったぞ!やい!デボンの研究員!その書類をこっちによこしやがれ!」
…えっなに!?乱暴な人が世の中にはいるんだ…。のんきに傍観してたら、研究員の人が助けを求めてきた。
「ひやー!きみ、ポケモントレーナーだよね。おじさんを助けてよぉ」
「…えぇ!?」
「…ん?何だ、おまえ?そいつをかばおうってのか?アクア団の邪魔をするやつは、女でも容赦しねえ!勝負しやがれ!」
アクア団…?もう、何それ…!ワケわからないけど、しかけられた勝負、断る事はできない…!
「ミズゴロウ、お願い!」
迷う事なくお気に入りのポケモンを出したら、あっさり勝てた。
「…つ、強いじゃねーか!」
「…当たり前でしょ!悪い人に負けるワケないじゃない!」
「むむむ…アクア団の邪魔をするなんて、なんてやつ!もう1回勝負しろ!…と言いたいところだが、もう手持ちのポケモンはいない」
“カナズミシティにも、アクア団が狙っているものがある”
そう言い残して消えていくアクア団とかいう男の人。ふう…と息を吐くと研究員さんが、学習装置をくれた。