おかえし
「たまにはボクも、笛を吹いてみようかな」

こんなダイゴさんの提案を受け入れた私。もうすぐホワイトデーという事で、街の女の子たちはソワソワしてる…気がする。

「ふふ…どうしたんだい?かなこちゃん」

隣では笛を吹いて満足してる様子のダイゴさん。ラティアスでの大空の旅はいつも、私たちをワクワクさせてくれる。

「あの辺りはどうかな?行った事はあるかい?」
「え?いや、ないかも…です」

最近あんまり出かけてないから、どこに行ったか忘れちゃう。それに、マボロシの場所って、毎日発見されるワケじゃないから…。

「うん、とりあえず行こうか。たまには、無計画の旅もいいと思うよ!」

相変わらずだな…。私がチャンピオンになってからは、あんまり挑戦者が来ない事もあってか、ダイゴさんは暇を持て余してるみたい。チャンピオンルームで筋トレみたいなのを目撃したとかいう話もあるくらい。

「…そうだ!海底洞窟はどんな感じだったんだろう?今度は海に潜るのもいいかもしれないね!」

マボロシの場所に着いたけど、やたらテンションが高いダイゴさん。自然に私の手を取ると、奥の方へと進んでいく。

「何だろう……きみとラティアスを見つけた時の事を思い出すね」
「はい…、何というか、不思議な空気感までそっくりかも……」

ダイゴさんがダンバルと交換してもらったフォレトスの出現に驚いたり、私がポケモンを捕まえそこねたのをオーバーリアクションで笑われたり。楽しかった!


bkm
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