「すごい…!」
実は、初めて入る…んだったりする。ルチアちゃんにスカウトしてもらったのに、色々あって行けなかったから、今更になってコンテストライブ会場に来てみる。
「すいませーん!受付って、ここです…「はっ!かなこちゃん!」
…?声のする方を見ると…、ルチアちゃんだ!
「久しぶりだね!もしかしてもしかして、コンテストに出ちゃうとか?」
「あ、うん…」
そう言うとわあ、嬉しいな!って、アイドルスマイル。こっちに来てほしいの、というルチアちゃんに着いていくと、控え室のようなところ。
「あのね!コンテストライブに出るならね、ぜひプレゼントしたいものがあるの!えへへ…。いきなりごめんね」
そう言うとルチアちゃんは、私がちょうどスカウト100人目だったから、わざわざライブ用の服を用意してくれてたんだって。
「あの…よかったら、コンテストデビューの記念に、これを着てください!」
「…え?いいの?ありがとう!」
しかも…、ルチアちゃんと色違い…?恥ずかしいけど、可愛いな…!早速着てみる?っていう彼女の提案にのって、試着室でドレスを着てみる。ヤバ…っ、露出多めに加えて、丈が短い…!こんなのダイゴさんに見られたら、まずい…よね……?軽く冷や汗が出るけど、着てみた?というルチアちゃんを待たせるのは悪いから、外に出る。
「か、か、かっ……。可愛いーーーーーーーー!すごいすごい!すっごく似合うよ!」
「え?そ…、そうかな…?」
満面の笑みでそう言われちゃうと…、照れるな…!
「あー、もう。待ちきれないよ!かなこちゃんの初めてのライブステージ!きっと素敵なんだろうなあ!わたし、ばっちり見てるからね!」
「…うん、ありがとう!」
テンション高いなあ…。とりあえずラティアス、出れるのか聞いてみよっと。ライブドレス、絶対コンテストで着てよ!と念を押されたので、ロビーに出て受付を済ませてから、会場へ。
「緊張するね…ラティアス」
メガストーンを持たせたラティアスと挑む。初めのアピールは失敗しちゃったけど、5回の間で帳じりを合わせて、メガシンカしてアピールしたりして…見事優勝!
「やったー!ラティアス、ありがとう!!」
ロビーに出ると、ルチアちゃんが満面の笑みで迎えてくれた。
「うわーん!かなこちゃん、優勝おめでとー!見てたよ見てたよすごかったね!」
「ありがとう!ルチアちゃん!」
「かなこちゃん、このまま一気に、いくとこまでいっちゃおうよ!コンテストスターになろうよー!」
まるで自分の事のように喜んでくれるルチアちゃんに、思わずうん、って頷いちゃう。でも…、思ったより楽しかったな!そんな風に思いながら、自分の控え室へ。