05
「ちょうどうちのユウキが、103番道路でポケモンの調査をしているから、会いに行ったらどうだろう?」

博士の提案にはい、そうします!と答えると元気よく飛び出す。このまままっすぐ行けば着くからね、と言われた道をミズゴロウと共に歩いていく(後でポケナビの中にマップがある事を知った)。

「…あ!さっきのポケモン!」

隣町、コトキタウンに着くまで、何匹かのポケモンと出会い、その先の103番道路に着く頃には、日が高くなっていた。

「それにしても、温かい…」

過ごしやすい気候に感謝!そう思いながら歩いていると、見覚えのある背中を見つけた。

「そうか。あいつとあいつが、103番道路にいるポケモンか…」

何やら真剣に調べてる様子…ちょっと、驚かせてみよっと!

「…ユウキくん!」
「…わっ!な、何だよ…ってかなこか!」

てへへ、と笑うと脅かすなよな!って。

「…そうか、父さんからポケモンをもらったのか。じゃあ、ついでだ。ポケモン勝負してやろうか?トレーナーってどんなものか、オレが教えてやるよ!」

うん、と頷くと、もらったばかりのミズゴロウを出してあげる。ユウキくんに勝負におけるトレーナーのやることをレクチャーしてもらいながら、何とか勝負に勝てた。

「やったー!」
「ふうん。かなこって強いんだね」
「そ、そんな!たまたまだよ!」
「いい勝負だったよ、ありがとうな」

そう言うユウキくんは、特にショックを受けてるワケでもなく。素直に私の才能を認めてくれてるみたい…いい子だな、ちょっぴり見直した。お互いのポケモン元気にしてあげとこうか、そう言ってくれたユウキくんに薬の使い方を教えてもらうと、一緒に帰ろうと提案されて、博士の研究所に戻った。実際はユウキくんが先に行っちゃって、追いかけてるだけ…だったけど。


bkm
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