04
「はあ、はあ…野生のポケモンを調査しようと、草むらに入ったら、突然ポケモンに襲われて…とにかく、助かったよ。ありがとう!」
「いえ…」

お礼をされるような活躍、してないと思うんだけどな…。ん…?待ってこの人、よく見たら……。

「…おや?きみはセンリさんのところの、かなこちゃんじゃないか!」
「…あなたが、オダマキ博士…ですよね?」

何かふと思い出した…前にどこかで、会ったような気がする…。博士はそうだよ、と微笑むと、

「こんなところではなんだから、ちょっと研究所まで来ておくれ」

そう言って研究所を案内される。あれ…?案外うちの近く…。

「…さて、かなこちゃん!きみのことは、お父さんからいつも聞かされていたよ!」
「え?そうなんですか?」

初耳…というか、いつ会ったんだっけ…?

「きみはまだ、自分のポケモンを持ったことがない…んだったよね?」

そうなんです…と答えるとそれにしては、と博士。

「さっきの戦いぶり、なかなか見事だったよ!やっぱりきみには、お父さんの血が流れているんだな!」

妙に納得してる…でも私、ろくな命令できてなかった、ような…。

「そうそう!助けてくれたお礼に、さっきのポケモンは、私からきみへのプレゼントにしよう!元々、その3匹の中からどれか、あげる予定だったからね!」
「…あ、ありがとうございます!!」

私は迷わずこのコに決めた。だって…、ボールから飛び出してきた時の可愛い…!!って感覚が、忘れられないから。

「これから更に経験を積んでいけば、いいトレーナーになれそうだ!」

お褒めの言葉がくすぐったい。ニックネームは…ゆっくりつけてあげるね。研究所を出ていこうとしたら、博士にそうだ!と呼び止められた。


bkm
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