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「…はあ」

こっちに帰ってきて早々。再びダイゴさんはリーグに呼ばれたり、ムクゲ社長に呼ばれたり。また3日くらい会ってない…って、まあ、当たり前なんだろうけど。それでもチャンピオンは、ジムリーダーよりは暇だと聞いたけど…?でも浮気できるような人じゃないから、そこは安心してる。とりあえず外に出よう、そう思ってラティアスに乗って空を飛んでいると。

「……?」

リザードンを連れた、男の子…?そう言えば…、私がこのコをメガシンカさせた時に、懐かしい、とか言ってたっけ。この人が、ダイゴさんの言ってた人かな…?そう思って話しかけようとしたらいつの間にかいなくなっていて、幻だったんじゃないかとも思う。…それともう一人。黒いおっきなポケモンに乗った、緑色の髪の…男の子?どこか遠くを見つめながら、空を飛んでいたような…?あれからその二人を目撃していない事から、こっちの人じゃないんだ、そう思った。


「…ありがとうございます!」

デボンの研究員さんに、ジョウトで見つけてからずっと忘れていた化石を復元してもらった。ダイゴさんにもこないだ言われたんだけど、またでいいかな、と先送りしていたから。とりあえず復元したプテラをパソコンに預けておく。でも先に、オダマキ博士に見せようかな?そうこうしているうちに、ダイゴさんから電話がかかってきた。

「…かなこちゃん、ちょっといいかい?」
「はい、何でしょう」
「きみに、お願いがあるんだ」

…!明日は、ダイゴさんに会える…!急にテンションが上がって私は、ミシロタウンに向かった。


「…なっ、何ですか!」


今日はダイゴさんに手作り弁当を持ってきた。そろそろ手料理が食べたいな…って優しい声で言われたら、はりきっちゃうよ…!

「…ママ!助けて!」

せっかくだから、凝ったのに挑戦したい…!そう思ってラティアスに乗りながらママに連絡すると、また急ね、かなこは。そう言われた。

「でもかなこ、いつも外食だとダイゴさん、栄養が偏っちゃうんじゃない?毎回とは言わないから、作る事もした方がいいわね」

できたお弁当を持って。出かけようとしたらママが、こんな事を言う。それもそうだよね…本当にそう思った私は、ダイゴさんが仕事の時は極力、ママに色んな料理を教わろう、そう思った。


bkm
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