「あんた…誰…?」
…!!いきなりひどい待遇…だった事も驚いたけど!わ、若い…!!息子さんはふうん、女の人だったのかー、とかぶつぶつ言ってる。
「父さん…オダマキ博士から、隣に引っ越してくるのはジムリーダーの子供、って聞いてたから、勝手に男だと思ってたよ」
…って。そういうものなのかな?もしかして。
「私はかなこ、よろしくね」
「オレはユウキ。まあ、お隣さんになったことだし、これからよろしくな」
うん、と返事をするとそうだ、と慌てて走っていくユウキくん。年下だけど…、悪い子じゃないみたい!とりあえず博士を捜さなきゃ、そう思ってると。
「たっ、助けてくれーっ!!」
…!?あっちの草むらの方から…叫び声が聞こえる…!?慌てて声のする方に向かってみる。
「おーい!そこのきみ!助けておくれーっ!!」
「助けてって…、どうやって…?」
「そこにあるカバンに、モンスターボールが入ってる!」
白衣を着た男性は焦っているみたい、モンスターボールを…どうするのよ…。こっちも慌ててたせいで、一番近くにあるボールを手に、投げてみる。
「…えいっ!」
か、可愛い…!!中から水色のポケモンが出てくると、男性に吠えているポケモンがこっちを向いた。
「…で!どうすればいいんですか!」
今度は私が焦ってしまう。とりあえず、何か命令してみて!とまるでいい加減。ひとまず…、体当たり…?何回か連続して命令しているうちに、ポケモンは倒れた…みたい。