02
「そうだねまずは、プラターヌ博士に会っておこうか」

プラターヌ、という人はここ、カロス地方でポケモン博士をしているらしい。

「博士…ってオダマキ博士みたいな感じでしょうか」
「うん、意味合い的にはそんなところかな。ただ…」

“メガシンカの事も、調べているみたい”

というダイゴさんはちょっぴり嬉しそう。謎が解明されたらいいなあ、と思ってるに違いないけど。とか談笑しているうちに研究所に着き、仮面をつけた謎の二人組に通され、博士とご対面…。イケメンなのに、ちょっと変わり者。そんな印象を受けた。

「遠路はるばるこんにちは!ボクがプラターヌ!おや…キミは…?」

プラターヌ…博士はダイゴさんを見て一瞬、固まってしまったけどすぐにおお!と声をあげる。

「…その節はどうも。紹介します、この子は現ホウエンリーグチャンピオンの…かなこちゃんです」
「かなこです、初めまして」
「キミがかなこちゃんか!メガシンカはどうだい?上手く使いこなせてるかい?」

ええ、まあ…と曖昧に答えると、隣でクスクスと笑う声が聞こえた。軽く睨んでやると、ごめんごめんと肩をすくめる。

「いやー、まさかホウエン地方でも、メガシンカが使えるとはねー…」

プラターヌ博士はしばらく何かを考え込むようにしていたけど、なるほど!というように手を叩いた。

「メガシンカについて調べるなら、コボクタウンはどうかなー!あそこは歴史のある町、何かいいヒントがあるかもしれないね」
「…そうですね、行ってみます」

何となく話が長くなりそうだからね…と後からダイゴさんはつけ加えていた。とりあえず挨拶は済ませたし、今回は長居するつもりはないんだ、なんて言うもんだから、この人は何をしにここへ?とますます思ってしまった。

「コボクタウン…って、ここからどう行くんでしょうか」
「…ボクにいい考えがあるよ」
「え?」

フフフ…とまた妖しい笑みを浮かべるダイゴさん。きっといい人なんだろうけど…、たまに見せるこの不気味な笑顔が怖い__とは言えない。


bkm
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