「…っ!ダイゴさん待って…!」
いきなりお預け喰らわされて、嫌になっちゃったかな…?そっと顔を覗き込むと、どうしたの?って優しい顔。
「あの…今日はその…、女の子の日、というか、その……」
恥ずかしい……!きっと顔は真っ赤だよ…!ダイゴさんはしばらく考えていたけど、少し顔を赤くしてああ、なるほど、と呟く。
「…なら仕方ないね、素敵なところで思い出を作りたかったけど、諦めるよ」
「はい…そうしてください…」
そう言うといっきにお酒を飲み出すダイゴさん。大丈夫かな…。
「心配いらないよ、かなこちゃん。ボクは酒は強い方ではないけど、コントロールはできるから」
ん…?コントロールできる…?あの時は…?
「…え?でもダイゴさん、2回も酔っぱらってましたよね…?」
………?少し沈黙があったけど、それね、とダイゴさん。
「カロスの時は…おかしかったんだと思う。嫉妬なんて醜い感情に邪魔されて、ついつい飲みすぎてしまってね…。しかも残念な事に、ボクの本性は、きみに対しては野獣みたいだ」
「…っ」
お酒のせいで饒舌になってる…変な事言うもんだから、まともに顔をあげられない。
「でも…このくらいいいよね?かなこちゃん」
「…んんっ!!」
良くない良くない良くないーっ!!はぁ…何でこんな、濃厚な……。
「…安心して?襲ったりなんかしないよ」
「…っ!それ!あの時の…っ!」
イチイチ覚えてる私も私だけど、わかってやってるダイゴさんも同罪だよね!?なおも重ねられる唇のせいで、口の中はお酒の味で満たされ、ふわふわしてきた…。
「ふふ…いい感じにできあがっているね?かなこちゃん。このまま……」
「…ふう…っ」
ヤバい、このままじゃ…、流されちゃう……。そのあと必死に理性を保ってダイゴさんに離れてもらって、次の日連れていかれたのが…。